ハースの来季シート争い、“現職”シューマッハーが有利なのか?「彼にはホームアドバンテージがある」とシュタイナー代表
ハースのギュンター・シュタイナー代表は、ミック・シューマッハーが2023年もシートを確保する上で、既にチームと仕事をしているという“ホームアドバンテージ”が鍵になると語った。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
ハースは現在、来季のケビン・マグヌッセンのチームメイトとして、ミック・シューマッハーを残留させるか、それとも別のドライバーを迎え入れるかについて検討している。ギュンター・シュタイナー代表は、シューマッハーの残留の可能性について口を開いた。
シューマッハーは特にシーズン序盤にクラッシュなどのミスが重なり、F1での将来が疑問視されていた。しかし中盤戦以降は入賞も記録し、コンスタントに完走するなど成績が安定してきている。
ハースはここ最近戦闘力不足に苦しんでいるが、その中でシューマッハーは過去5戦中3戦でマグヌッセンを予選で上回っている。先日行なわれた日本GPでもマグヌッセンがQ1敗退となる中でQ2に駒を進め、来季の残留に向けてアピールしている。
シューマッハーが持つチームでの経験が、残留に向けての根拠のひとつになるかと尋ねられたシュタイナーは、シューマッハーには“ホームアドバンテージ”があることを認めた。
「もちろん、2年間共に仕事をしていれば、それはアドバンテージになる。現職のドライバーには常に優位性がある。それこそがホームアドバンテージだ」
「2年間共に仕事をした人がいるのなら、新しい人を入れるよりも(残留させる方が)いい。学ぶ時間がないのだから」
「ケビンを連れてきたのだってそういう理由だ。彼は1年間離れていたが、みんなのことを知っているし、そこから始められるというのは利点になる」
モナコGPでのクラッシュをはじめ、何度もマシンを壊してチームの財政を圧迫するような形となったシューマッハー。シュタイナーは「こんなことを続けさせることはできない」とコメントしていたが、現在はシューマッハーのリスクマネジメントにある程度満足しており、彼の進歩を実感しているようだ。
「彼はクルマを壊さなくなってきたし、ポイントも獲得した。ドライバーとして理解を深め、成長しなければポイントを獲得することはできない」
仮にハースがシューマッハーを残留させないと決断した場合、その候補にはF1での経験豊富なニコ・ヒュルケンベルグが挙がるとみられる。またアメリカGPのFP1にハースから出走予定のアントニオ・ジョビナッツィも、フェラーリとの繋がりから候補のひとりとなっている。
そしてロマン・グロージャンの代役としてF1出走経験があるピエトロ・フィッティパルディも、ハースからメキシコとアブダビでFP1を走る予定となっており、彼が候補になってくるかどうかも注目だ。
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