F1トルコGPがカレンダーに復帰、シンガポールの代替開催へ。翌週開催の日本GPはどうなる?
F1は、開催中止となったシンガポールGPの代わりに、6月の開催が断念されていたトルコGPがカレンダーに復帰すると発表した。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1は2021年シーズンのカレンダー再変更を発表。開催中止となったシンガポールGPに代わって、トルコGPが10月1~3日に開催されることが明らかとなった。
F1は当初、6月13日に開催される予定だったものの中止となったカナダGPの代替レースとして、トルコGPの開催を発表していたが、イギリス政府が設けた渡航制限の影響により、トルコでのレース開催延期を余儀なくされていた。
しかし、6月初めにシンガポールGPがキャンセルされたことを受けて、F1はトルコGPをカレンダーに戻すことに決めたようだ。
これにより、F1カレンダーは全23戦に戻り、現在のところロシアGP~トルコGP~日本GPが3連戦で開催されることになる。
だが依然として、トルコはイギリス政府の渡航制限「レッドリスト」対象国となっている。そのため、トルコからイギリスへと帰国した者には、ホテルで10日間の隔離措置が義務付けられている。
しかしF1関係者は、トルコを離れた後に日本で時間を過ごすことで、こうした制限を回避することができるため、問題になることはないと考えているようだ。F1は10チーム中7チームがイギリスを拠点としているが、日本からの帰国条件を満たせばいいことになる。
一方で、依然として日本GPが無事に開催できるかというのは不透明な状況が続いている。F1日本GPの1週間前に行なわれる予定だったMotoGP日本GPは、すでに開催中止が決まっている。
ただ7月から行なわれる東京オリンピックの安全対策に倣うことで、関係者の日本入国許可を得たいと考えているようだ。
今季のF1日本GPは、今年限りでF1活動を終了するホンダのF1ラストランということもあり、冠スポンサーをホンダが務めている。角田裕毅(アルファタウリ)が7年ぶりの日本人F1ドライバーとして戦っていることもあり、F1側も日本GPをなんとか開催したいという姿勢だと、鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドの田中薫社長は語っていた。
7月のイギリスGPでは14万人の観客動員を見込んでいるなど、ワクチン接種などの進捗も含めて新型コロナウイルスをめぐる世界的な状況は流動的であり、11月に開催される予定のブラジルGPやオーストラリアGPにもまだ疑問符が残っている。
F1は、アメリカGPを開催するサーキット・オブ・ジ・アメリカズで、2レース目の開催も検討していると言われているが、サーキットとの間でまだ事前協議は行なわれていないという。
2021年シーズンのカレンダーも、まだまだ変更される可能性が残っていそうだ。
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