レッドブル、ランキング首位は”かりそめ”なのか? フェルスタッペン「フェラーリの方が支配的」と指摘
レッドブルのマックス・フェルスタッペンはランキング首位となっているものの、2022年の戦いではフェラーリが”より支配的”なレースウイークを過ごしているため、今もレッドブルは彼らを追いかけていると語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2022年のチャンピオン争いをリードして第12戦フランスGPを迎えた。ライバルと目されるフェラーリのシャルル・ルクレールとは38ポイントの差がついているものの、彼は依然としてフェラーリから学ぶべきだと考えている。
今シーズン、フェルスタッペンはこれまでの11戦中6勝を挙げるなど非常に好調なシーズン前半戦となっている。ただイギリスとオーストリアの直近2戦ではフェラーリ勢が勝利している状況だ。
それでもポイントや勝利数からすれば、レッドブルが優位に立っていると見ることができるだろう。しかし実際に戦っているフェルスタッペンからすると、レッドブルが”完全に支配できていた週末”は本当に少ないと感じられているのだという。
「全体的に言って、今年の序盤はフェラーリを追いかけて、打ち倒そうとしている感じだった」と、フェルスタッペンは言う。
「彼らは何度かリタイアがあって、僕らはそこからアドバンテージや戦略的なプラスを得ることができていたんだ」
「だから僕の感覚としては、まだ(フェラーリのことを)少し追いかけている感じなんだ」
ではフェラーリが最速のマシンだと考えているのか? そう訊かれたフェルスタッペンだったが、彼は次のように答えている。
「もちろんコースにもよってくる。でも全体的に、彼らは僕らよりも支配的な週末を送ってきたと思う」
またフェルスタッペンは、リードを築いている現状にあっても油断はしていない。シーズン開幕3戦時点でトラブルが続いてルクレールに46ポイント差をつけられていたものが、その6戦後には逆にフェルスタッペンが49ポイントの差をつける側になっていたこともあり、チャンピオンシップの状況がどれほど素早く変化するのかを示していると、彼は指摘している。
「オーストラリア戦の後、僕は可能性の話だけど、シーズン終盤に向けてなら戦えるチャンスがあるかもしれないと思っていたんだ」
「でも状況は本当に素早く変わった。そうだろう? でもその事自体が、また状況が一瞬で変わってしまう可能性があることを示しているんだ。だから僕らにミスは許されない」
フェルスタッペンはマシン開発の面で、レッドブル『RB18』がフェラーリ『F1-75』に比べて”重い”ことで、ラップタイムが犠牲になっていると指摘し、開発競争で自己満足に陥らないようにと警告も発している。
「僕らはまだクルマにアップデートを施す必要があるし、常に作業を続けなくちゃならない。保証は何もないんだ」
「みんなは、レッドブルがこれまでとても優れたアップデートや開発を行なってきたと話している。でも今年、僕らはそれを再び示さなきゃならない。毎年をそんな風に考え始めたら、自分が優れていると思い込んでしまって、普通なら後れをとってしまう」
「自分たちが優秀なんだと、それを常に示さないといけない。それが、僕らのやろうとしていることだ」
前戦オーストリアGPでフェルスタッペンはポールポジションを獲得し、スプリントレースではルクレールを退けてトップチェッカーを受けている。しかし決勝ではルクレールに敗北してしまった。
フェルスタッペンは、ルクレールよりもハードタイヤのデグラデーション(性能劣化)で苦戦してしまった。それにはマシンのセットアップ方法から対処が必要だと考えている様子だ。
「純粋なセットアップやパッケージの問題だけというわけではなく、マシンのセットアップ方法も正しくなかったと思う。それは僕たちも分かっている」
「だから学んだことを活かして、もっと競争力を持てるようにできればいいね」
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