来季アストンマーチンで“再出発”のベッテル「フェラーリと過ごした日々に後悔はない」
セバスチャン・ベッテルは、フェラーリでF1ワールドチャンピオンを獲得できていないにも関わらず、フェラーリと過ごした時間について後悔していないと語った。
写真:: FIA Pool
レッドブルで4度のF1ワールドチャンピオンに輝いた後、2015年からフェラーリに加入したセバスチャン・ベッテル。彼は何度かメルセデスとルイス・ハミルトンを脅かすシーズンもあったが、結局タイトルを獲得できないまま、2020年シーズンを最後にフェラーリを離脱。来季からはアストンマーチンに加入することとなった。
ベッテルは今季、マシンの不調も相まって大苦戦しており、ここまでの8レースの最高位は6位。ポイントリーダーのハミルトンが164点を獲得しているのに対し、ベッテルはわずか16点にとどまっており、逆転タイトルはほぼ不可能。フェラーリに2007年以来のドライバーズタイトルをもたらすために戦ってきたベッテルの夢は、実質的に潰えたと言える。
今季フェラーリとの関係がどのように変化したかを尋ねられたベッテルは、たとえタイトル獲得という目標に失敗したとしても、フェラーリと過ごしてきた時間の重要性が損なわれることはないと語った。
「当然のことながら、僕がフェラーリに入ったのは、ただフェラーリに入るためでもただレースに勝つためでもなく、チャンピオンシップを勝ち取るためなんだ」とベッテルは言う。
「もちろん、そういった点で言えば、僕たちはチャンピオンになれなかったし、失敗だったと言える。ただ良い瞬間も、ハイライトとなるような瞬間もあった」
「僕を本当に助けてくれた人がいることを分かっていないといけない。一生付き合えるような友人もできた。これは絶対に失いたくない」
「フェラーリと過ごした年月を後悔していない。彼らは僕の人生の大部分を占めている。僕はミハエル(シューマッハー)がフェラーリでレースをしているのを見て育ったし、フェラーリは特別な場所なんだ」
「確かに、僕は自分が残した成績以上のものを成し遂げたかった。でもいろんなことに挑戦してきた」
「良い時もあれば悪い時もあったけど、それはほんの一部にすぎない。今は双方にとって、前に進むべき時なんだ」
ベッテルは来季、アストンマーチンへと改称されるレーシングポイントへと移籍するが、彼曰く、チームにはプロジェクトを成功させるための基盤が揃っていると確信しているという。
「チームには大きな可能性がある」
「素晴らしい人たちが働いていて、クレバーな人もいる。僕はチームに資質があることを、結果として示す手助けができることを楽しみしている」
「すぐに結果を残すことができれば素晴らしいことだけど、何事も始めてのことばかりだから、その成長を手助けしたいし、目の前にある仕事を楽しみたいんだ」
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