資金はF1チームの”原動力”。ウイリアムズ、UFCやMLBで実績残すポール・アセンシオを商業部門の責任者に起用
ウイリアムズF1チームは、新たに最高営業責任者として様々なスポーツで経験を積むポール・アセンシオを任命した。
写真:: Williams
ウイリアムズF1チームは、新たに最高営業責任者としてポール・アセンシオを起用することを発表した。
2020年8月にアメリカの投資ファンドであるドリルトン・キャピタルによる買収を受けたウイリアムズ。チームの経済活動を拡大すべく、アセンシオは4月10日付けでニューヨークにてチームのビジネス及びマーケティング業務を統括することとなった。
アセンシオは、アメリカの総合格闘技シリーズ「UFC」のグローバル・パートナーシップ担当上級副社長として5年間、全ての商業収益を担当した他、スポーツアパレル・グッズの販売を手掛けるファナティクス社でも約2年間ほど同様の職務についていた。
また、メジャーリーグ(MLB)のニューヨック・メッツでも18年間に渡り活躍し、企業パートナーシップ、販売、サービス担当の上級副社長まで上り詰めた。
「ウイリアムズ・レーシングの変革を進めるためにあたり、マーケティングと商業チーム強化のためにポールを迎えることを嬉しく思う」
ウイリアムズ会長のマシュー・サベージはチームの声明でそう語った。
「彼はUFCやMLBを含むグローバルスポーツで素晴らしい実績を持っており、我々のたびに貢献してもらうことを楽しみにしている」
そしてアセンシオは次のように語った。
「ウイリアムズ・レーシングに参加することになり、信じられないほどワクワクしている。F1は大きな成長の軌道に乗っていて、その一部を担えることを嬉しく思っている」
Logan Sargeant, Williams Racing FW45
Photo by: Williams
ウイリアムズは、今季からチーム代表にジェームス・ボウルズが就任。新体制下ではCOOにフレデリック・ブルソーが就任しており、今回のアセンシオ加入も含め、名門の復活に向けた体制強化が行なわれている。
ただ、昨年12月にボウルズの前任であるヨースト・カピトの退任に伴い、テクニカルディレクターのフランソワ-グザビエ・デメゾンと空力チーフのデビッド・ウィーターが離脱。チームはまだ新たしいテクニカルディレクターを任命していない。
現在は暫定的にデザインディレクターのデイブ・ウォーナーがその役割を担っているが、ボウルズは新たな人材を起用するために調査を続けていることを認めている。そして、新たなテクニカルディレクターと空力チーフが就任するまでは、現在のチームメンバーで担うと語った。
「この先、技術的なリーダーが必要になる。今は沢山のスタッフがいて、素晴らしい仕事をしてくれているが、業界から豊富な経験を持つ人材を補う必要がある」
第3戦オーストラリアGPが終了した現在、ウイリアムズは2023年シーズンのコンストラクターズランキングでアルファタウリと1ポイントで並んでいる。ただ、ウイリアムズは上位入賞回数によって最下位となっている。
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