フォーミュラE第3戦ローマePrix決勝:ベルニュ乱戦を生き残り今季初優勝。キャシディ初入賞
DSテチータのジャン-エリック・ベルニュが、乱戦となったフォーミュラE第3戦ローマePrixを”生き残り”、今季初優勝を挙げた。ジャガー勢が2-3位表彰台を獲得した。
Jean-Eric Vergne, DS Techeetah, DS E-Tense FE21
Andy Hone / Motorsport Images
フォーミュラEの第3戦ローマePrixの決勝レースが行なわれ、DSテチータのジャン-エリック・ベルニュが優勝した。
今年は土曜、日曜の2日間連続で行なわれるフォーミュラEのローマePrix。その初戦となる第3戦の決勝前には降雨があり、さらに一旦止んだ雨がスタート直前に再び落ちてきてしまうという状態……そのため、レースはセーフティカー先導でのスタートとなった。
2周目からセーフティカー走行が解除され、戦いがスタート。2番グリッドからスタートしたアンドレ・ロッテラー(ポルシェ)は、ポールポジションからスタートしたストフェル・バンドーン(メルセデス)にいきなり襲いかかる。
ターン7でロッテラーは、バンドーンのインに強引に飛び込み、オーバーテイクを狙う。しかし両者接触。バンドーンはコーナーを直進するように押し出され、ロッテラーはウォールに突き刺さってしまう。ふたりはなんとかレースに復帰したが、ロッテラー7番手、バンドーン13番手までポジションを落としてしまった。なおこのアクシデントはロッテラーに非があったとして、5秒のタイム加算ペナルティが科された。
これで日産・e.ダムスのオリバー・ローランドが首位に立ったが、ローランドはエネルギー使用制限違反によりドライブスルーペナルティを科されてしまう。これで、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)が労せずして首位に。2番手にベルニュが続いた。
ベルニュは、レース中に2回の使用が義務付けられているアタックモード(一時的に最大出力が上げられるモード)を早め早めに使い。これが功を奏して、全車がアタックモードを使い終えた段階で首位に立つことになった。ただ21周目、ディ・グラッシにターン4で一瞬の隙を突かれ、先頭を奪われてしまうことになった。
これで勝負が決したかと思われたが、ディ・グラッシにトラブル発生。突如失速し、ポジションを落としていく……代わって、ベルニュが首位に返り咲くことになった。
なお減速したディ・グラッシを避けようとしたバンドーン(5番手まで浮上していた)は、ターン6で外側にラインを外したところバンプに乗ってしまったかのように挙動を崩し、コントロールを失ってスピン……そのまま高速でウォールに激突してしまう。
このバンドーンのクラッシュにより、フルコース・イエローコーションが宣言され、その後セーフティカーが出動することになった。バンドーンのマシン回収には時間がかかったため、セーフティカー先導のまま各車がチェッカー。ベルニュが今季初優勝を決めた。
2位にはレースをしぶとく戦ったサム・バード、3位にはミッチ・エバンスと、ジャガー勢が2-3位を占めた。バード10番手、エバンス12番手からのスタートだったが、見事な戦いぶりでダブル表彰台を手にすることになった。なおバードはこれで、ランキング首位に浮上したことになる。
4位にはヴァージンのロビン・フラインス。日産・e.ダムスのセバスチャン・ブエミが5位に入った。また今季からフォーミュラEにフル参戦しているニック・キャシディ(ヴァージン)が10位に入り、フォーミュラEでの初ポイントを手にした。
なおバンドーンのチームメイトであるニック・デ・フリーズ(メルセデス)も終盤まで表彰台圏内を争ったが、クラッシュしたバンドーンを避けられずに追突。そのままマシンを停めることになった。
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