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ハンコックタイヤ、グリップが7割足りない?? フォーミュラE王者経験ベルニュが「コンクリートみたいに滑る」と痛烈批判

ジャン-エリック・ベルニュは、フォーミュラEのGen3マシンとともに導入されたハンコック製のタイヤのグリップ不足に大きな不満を示しており、「まるでコンクリートのよう」と揶揄している。

Jean-Eric Vergne, DS Penske, DS E-Tense FE23

写真:: Simon Galloway / Motorsport Images

 1月にシーズン9が開幕したフォーミュラE。新世代のマシンとなった今シーズンだが、開幕戦を終えたジャン-エリック・ベルニュはハンコック製のタイヤにかなり不満が溜まっている様子だ。

 フォーミュラEは今シーズンからマシンが世代交代。Gen3へ移り変わり、ホイールカバーも取り払われるなどマシンの外観も大きく変化し、さらに出力が向上して速度も上昇した。

 そして、シーズン9からは使用される全天候対応タイヤのサプライヤーも交代。これまで供給してきたミシュランから、ハンコックへ変更となった。

 しかしハンコックのタイヤは評判があまり良くない。より硬くなったタイヤは、パフォーマンスのスイートスポットをタイヤエンジニアが見つけるのがさらに難しくなったと語られている。

 ベルニュも、このハンコックタイヤへの対処は難しい事案だと考えている。そして彼は将来的には全天候タイヤから、よりグリップのあるスリックタイヤへと切り替えたほうがいいとも語っている。

 motorsport.comにハンコックタイヤには慣れたかどうかを尋ねられたベルニュは「いや、全然」と答えて、さらに次のように続けた。

「つまりだ、タイヤもこのマシンも、シーズン中に変わることが無いのは分かっている。だから僕らはこれに対処しなくちゃいけないんだ」

「だけど、僕としては間違いなくトリッキーなレースになっていくだろうと思っている」

「グリップを70%向上させたスリックタイヤが欲しいね。このタイヤは硬くて、コンクリートのようで凄く滑りやすい。そして、レースではそれが更に顕著になる。だれかに追従していると、ダウンフォースを失ってしまうからだ」

 
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