マルケス、50点差覆せるか?「彼はタイトル争いから脱落していない」とドヴィツィオーゾ
MotoGP王者のマルク・マルケスは負傷によって開幕2戦を欠場し、ファビオ・クアルタラロに対して50ポイントのビハインドを背負ったが、アンドレア・ドヴィツィオーゾはマルケスが今季のチャンピオン争いから脱落していないと考えている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGPクラスの実質的な今季開幕戦となったスペインGPでは現王者のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がクラッシュにより負傷。連戦となったアンダルシアGPも最終的に欠場することになり、マルケスは連勝したファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)に対して50ポイントのビハインドを背負うことになった。
この大量の点差については、2020年シーズンは新型コロナウイルスの影響でシーズンが短縮されているということもあり、マルケスの王座防衛が厳しくなったという考えも散見されている。
しかし今季のタイトル候補の一角とみなされているアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)はこうした考えを否定。たとえ現状で50ポイント差があろうとも、マルケスはタイトル争いに加わる可能性があると語った。
「マルクがどんな状態でブルノへ来るのかを確認する必要がある。彼は100%プッシュできるのか、それともいくらか制限があるのか……それが大きな違いを生むからね」
ドヴィツィオーゾはそう語った。
彼は特にヤマハの抱えているエンジンへの懸念がマルケスのタイトル争い参加に関係していると考えている。ヤマハはヘレスでの連戦でエンジントラブルが多発し、全ライダーが既に1シーズンで使用可能な5基のエンジンのうち4基を使用。マーベリック・ビニャーレスに至っては既に5基目も使用中だ。
ヤマハは調査のためにエンジンを日本へ送っているが、仮に問題の特定と修正が間に合わず6基目のエンジン投入を余儀なくされた場合、そのライダーはピットレーンスタートとなり、ポイント獲得に向けた戦いは厳しいものとなるはずだ。
「キャリア全体で、マルクが(タイトル獲得に)失敗したのは2015年の1度だけだ。数字を眺めてみると、目標を設定している時の彼はミスが少ない」と、ドヴィツィオーゾは続けた。
「最初、僕は彼がチャンピオン争いをできるだろうとは思っていなかった。だけど今は彼にもチャンスがあると思っている。それは特にヤマハがエンジンに関する問題にどう対処するかを確認しなくちゃいけないからということが関係している」
「クアルタラロが50ポイントを獲得したことは事実で、彼は全てのトラックで速いのは確実だろう。しかしこういったチャンピオンシップでは、誰に向けても扉は開かれていると思う」
しかしそのドヴィツィオーゾもタイトル争いにおいて万全の状況ではない。スペインGPでは3位表彰台を獲得したものの、アンダルシアGPでは6位と苦戦した。
「コーナリング中盤で問題があるとは予想していなかった」と、ドヴィツィオーゾは言う。
「コーナーへブレーキを離して入るけど、攻めてペースを上げることが不可能だった。今回、僕には手札がなかった」
「こういったグリップのとても少ない状況で攻められない場合、かなりの制限を受けることになる。ヘレスで6位フィニッシュは悪くないけど、フィーリングには満足していない」
「ここは特殊なトラックで、普通じゃない暑さに苦戦していたから、よく分析する必要がある。そして引き出される結論に応じて、次のブルノへ向けた作業を決定していく」
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