マルケス、フランス6位に厳しい目「上位陣の転倒が無ければ9位だった。速さが無く完走しただけ」
レプソル・ホンダのマルク・マルケスはMotoGPフランスGPを6位で終えたものの、この結果は上位陣のクラッシュによる“棚ぼた”が影響していると、苦しい現状を改めて認めた。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
MotoGP第7戦フランスGPで、レプソル・ホンダのマルク・マルケスは6位フィニッシュ。予選10番手からポジションを上げたものの、彼は他のライダーのクラッシュに助けられた結果だと語っている。
レース前、マルケスは自身のペースが最善でも7番手争いが限界だと感じていたという。そして決勝レース中では実際に、8番手周辺での争いを演じた。
ただ上位を走ったスズキの2名や、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が転倒したしたことでポジションがアップ。最終的な6位フィニッシュにつながった。
そうした転倒がなくとも、力強いレースができたと思うかとマルケスは訊かれたが、彼は上位陣の転倒ありきの結果だったと答えた。
「いや、僕らのポジションは、転倒無しでは9位だったよ」
「でも3人のライダーが転倒したことで、僕は6位フィニッシュになった。でも僕は速く走れてはいなかった」
「ザルコが僕を追い抜いた時、僕は時間を無駄にしないためにワイドに進んでいた。彼を行かせて、何周か追走しようとしていたんだ」
「でも彼の方が速いことが分かった。僕にはスピードがなく、レースでは単に完走しただけだ」
ウォームアップセッションの走行でマルケスは、マシンが大きく振られ、なんとかセーブする場面があった。2020年に骨折した右腕を気にする素振りもみられたため心配されたが、そもそも決勝日は体調が優れていなかったのだという。
「朝起きても、気分は良くなかった。体だけじゃなく、腕もね」
「そんな感じであっても、決勝日を迎えた。だからレースをする必要がある」
「ウォームアップでは苦戦していて、スタート練習をすると、マシンが暴れる場面もあった」
「腕にはちょっと痛みがあったけど、問題はなかった。レースでは大丈夫だったし、ヘレスやポルティマオのように普通だったよ」
「自分たちのレースをしたんだ。一貫して、堅実なレースだった。クレイジーなところは何もない。でもあれが僕らのペースなんだ」
「自分のペースを維持して、6位でフィニッシュした。決勝では5〜7位と言っていたけど、3人のライダーがクラッシュしたことで、その目標が達成された」
マルケスは今回も、ホンダ勢のなかでは最上位でのフィニッシュとなった。しかし、優勝したエネア・バスティアニーニ(グレシーニ)からは15秒差という結果であり、彼はベストなライディングからは程遠いと考えている。
「ライディングはまだ本調子じゃない」と、彼は言う。
「昔はもっと上手く乗っていたんだ。今は違ったライディング方法になっていて、最初は変な感じだったけど、慣れてきている」
「ただ、自分の思うように乗れていないのも事実だ。常に自分のライディングスタイルを、必要なスタイルへと矯正しているんだ」
「僕が最高水準でライディングできていないのも本当のことだ。でも毎レースでホンダ勢トップなんだ。つまり、パフォーマンスはあるけど、上手く乗れていないということだ」
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