ファクトリー昇格のファビオ・クアルタラロ、ヤマハの“本気”姿勢が決め手に
2021年からヤマハファクトリーチーム加入が決定したファビオ・クアルタラロ。彼はヤマハが“本気”で自分を獲得しようとしてくれたことが決め手だったと話した。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
1月29日、ヤマハはファビオ・クアルタラロと2021年から2年契約を結んだことを発表した。前日にはマーベリック・ビニャーレスとの契約を延長したことが発表されており、結果としてヤマハは、2020年のテストが始まる前にもかかわらず、2021年以降のライダーラインアップを確定させた。
2019年にペトロナス・ヤマハSRTからMotoGPへデビューしたクアルタラロは、最年少ポールポジション獲得記録を更新するなどの非凡な速さを見せたことから、ヤマハ以外のメーカーも食指を伸ばしているとの報道もあった。しかしヤマハは彼を早期に確保。期待のかかる若手ライダーを横取りされる心配は無くなった。
そして、彼がヤマハ以外のメーカーからの誘いになびかなかった理由について、“ヤマハから本当に求められている”ことが理解できたからだと、クアルタラロは言う。
「ヤマハは(契約の前)既に僕へ2020年からファクトリーマシンを供給してくれると決め、信頼を見せてくれた。それが彼らのオファーを受け入れるにあたって大きな要因になった」
クアルタラロは、フランスの新聞『L'Equipe』のインタビューでそう語った。
「12月の終わりから、彼らが一緒に働き続けたいと、本当にそう思ってくれていると感じていた。僕のことを必要としていると分からせてくれた。僕にとって、次の3年間はどこにいるのか……それを知ることはとても重要だった。同じブランドにとどまるのは良いことだし、ヤマハに加入することはベストな選択だった」
クアルタラロは現在ヤマハに所属するバレンティーノ・ロッシの跡を継ぐ形でファクトリーチームに加入する。
彼はロッシの跡を継ぐことについて、ヤマハ内での“力”を持つロッシが自分の起用に関して反対しなかったという考えを示した。
「今年ファクトリーマシンを手にすること、そしてバレンティーノ・ロッシの後任となること……すごく信じられない出来事だ。バレンティーノはキャリアの終盤にいる。10年前だったなら同じ話にはならなかっただろう」
「少なくとも彼は(自分の)加入に反対しなかったと、僕は思っている。みんな、バレンティーノがヤマハでどれほどパワフルなのか知っているだろう。実際、去年も彼は僕については、常にポジティブな言葉を語っていた。それから去年得たリザルトが、(ヤマハに)影響を与えたのかもしれない」
ヤマハ加入決定により、クアルタラロは今後の契約についてなんの心配もなく2020年シーズンを戦うことができる。しかし彼は2020年の戦いについては、慎重な姿勢を崩さなかった。
「当然、2019年とは同じ状況ではない。去年のようにトップ10、トップ8フィニッシュを記録して、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを目標にしていたときとはね。タイトル獲得を目指しているとは言わない。けど去年の勢いを維持したいと思っている。予選ではコンスタントにフロントロウに並ぶことが必要だ」
「契約にサインした後は特にだけど、準備が整っていると感じられる。心の中がクリアなんだ。これからの3年間がどうなるのかが分かったし、プレッシャーも無くなったからね」
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