ザルコ「タイトル争いのことは忘れないと……」前半戦好調から一転、クアルタラロに引き離される
ヨハン・ザルコはサマーブレイクが明けて以降、自身にプレッシャーをかけすぎないためにも、2021年のMotoGPのタイトル争いについて考えることはやめたと語る。
2021年のMotoGPは12レースを終え、すでにシーズンの3分の2を消化した。タイトル争いの趨勢はヤマハのファビオ・クアルタラロに傾きつつあり、前半戦で彼に迫っていたライバルは勢いを失っている。
前半戦9レースを終えた段階で、クアルタラロに最も接近していたライバルは、プラマックのヨハン・ザルコで34ポイント差だった。
ザルコは優勝こそなかったが4回の表彰台を獲得するなど安定した速さを示し、ドゥカティ勢としてもトップの位置につけていた。
しかし後半戦が開始されると、ザルコはレッドブルリンク2連戦で失速。ドゥカティが得意としているサーキットにもかかわらず、クアルタラロにリードを広げられてしまう結果となった。
前戦イギリスGPでも、ザルコは11位。クアルタラロが優勝したことで、彼との差は69ポイントにまで広がった。
ザルコはこの状況に対し、タイトル獲得の望みが絶たれたわけではないものの、シーズンの残りのレースに向けて取り組み方を見直すことが必要だと認めた。
「その事(タイトル)については頭から追い出さないといけない。僕はサマーブレイク後に自分自身に対して多くのプレッシャーをかけすぎていた。それが意識的か、無意識かは別としてね」
「ファビオと競うためにギヤを上げたかったんだけど、そこまでの速さがなかった。だからこそ、何を目標にするのかを定めなくちゃいけない。けれどそれは諦めるという意味じゃない。いろんなことが起こる可能性があるからね」
またザルコは後半戦が始まって成績が伸び悩む一方で、チームメイトのホルヘ・マルティンは急成長を遂げてきている。マルティンはレッドブルリンクでは2戦連続のポールポジションを獲得し、優勝と表彰台を記録している。
ただこうしたチームメイトの成長について、ザルコは心配しておらず、自分のスタイルで進化を続けていくことが重要だと語っている。
「心配することはない。そういったことはモチベーションにもなる。ただ僕が最善を尽くし続けなくてはいけないというのも、忘れてはならないんだ。僕も適応に時間を必要としているけど、ホルヘはその点が得意だし、スタイルも違っている。でも心配することはない。彼が勝っていることも、とても良いことだとすら思う」
「ここで自分の道を見失わないように、賢くあることが必要なのは明らかだ」
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