新型WRCマシン、雪上ではかなりトリッキー? トヨタのロバンペラ「重量増の影響が大きい」
トヨタのカッレ・ロバンペラは、新しい規定の新型WRCマシンは雪上でトリッキーであり、第2戦ラリー・スウェーデンに向けて、多くの作業が必要だと語った。
写真:: Toyota Racing
WRC(FIA 世界ラリー選手権)に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(以下トヨタ)は、フィンランドで雪上グラベルテストを行ない、月末のラリー・スウェーデンに向けて準備を進めている。
このテストには、ロバンペラの他にもエルフィン・エバンスやエサペッカ・ラッピ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationの勝田貴元も参加した。
ロバンペラは、このコンディションでのチームの仕事ぶりに満足している一方で、ドライバーたちはより正確性を高めなければならないと感じている。また、ハイブリッド化されたラリー1規定のマシンは重量が70kg増加しており、その影響が顕著に出たという。
「フィーリングは良いが、かなりトリッキーだと言わざるを得ない」と、ロバンペラは雪上でのマシンのパフォーマンスについて語った。
「雪上でのセットアップにはかなり苦労した。このクルマは、雪上ではかなり手強いんだ」
「このクルマで高速グラベルや雪上を走るのは初めてで、重量の影響をかなり感じた。雪が降って滑りやすくなっているときは、運転がとても難しく、コックピットの中でたくさんの作業をしなければならない」
「本当に正確で精度が高いドライビングでなければならない。簡単なことではないように思えるが、うまくいけばいいと思っている」
Toyota GR Yaris Rally1 Finland testing
Photo by: Toyota Racing
ロバンペラにとって、開幕戦ラリー・モンテカルロは苦いラリーとなった。新しいマシンに慣れるのに苦労し、初日を1分以上遅れて終えたのだ。しかしセットアップを変更し、マシンのスイートスポットを見つけることに成功した後は、3度のステージ優勝を記録。総合4位まで挽回した。
ロバンペラは、マシンの製造が完了するまでに時間がかかり、テストで快適なセットアップを見つけることができなかったという。
「もちろん感触は良くなかったけど、週末には全体的に満足している。スタートはかなりペースが悪くて、マシンのフィーリングも難しかった」
「でも、チームと一緒に大きな仕事をしてセッティングを煮詰め、マシンは僕にとってずっといいものになったし、自分たちのペースで走れるようになった」
「チームメイトと同じようなクルマでラリーをスタートしたと思う。テストのどの時点でも、あまり快適さを感じられなかったことが問題で、もっと苦労すると思っていた」
「新しいクルマでのテストは、やるべきことがたくさんあって、セットアップだけをするわけにはいかなかった」
「テストでは適切な方法を見つけられなかったんだ。そしてラリーでは(ペースが)かなり落ちていたので、それ(適したセットアップ)を見つける必要があった。それからはセットアップがかなり簡単になったんだ」
ラリー・モンテカルロでは、スポット参戦のセバスチャン・ローブ(M-スポーツ・フォード)とセバスチャン・オジェ(トヨタ)が優勝争いを展開した。そのため、ラリー・モンテカルロの最終パワーステージでトップタイムをマークしたロバンペラは、ラリー・スウェーデン(2月24-27日)にフル参戦ドライバーとしてはランキングトップで臨むことになる。
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