フェネストラズ、マシンが”裂ける”クラッシュへ繋がった山本尚貴の動きに「経験値を考えると本当に驚き」
スーパーフォーミュラ第6戦富士の決勝レースで山本尚貴との接触により大クラッシュを喫したサッシャ・フェネストラズは、山本の動きについて「かなり驚いた」と語っている。
写真:: Masahide Kamio
サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)は、スーパーフォーミュラ第6戦富士の決勝レースで山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)との接触により大クラッシュ。フェネストラズは山本の動きに驚きが隠せない様子だ。
山本はオーバーテイクシステム(OTS)のパワーアップを駆使し、レース3周目に入ったホームストレートで7番手のフェネストラズの背後につくと、ターン1でアウト側から抜きにかかった。ターン1〜2ではフェネストラズが先行したものの、山本は続くターン3(Aコーナー)でイン側の走行ラインを取るべくコース左側にマシンを振った。
フェネストラズもそれに合わせてイン側のラインを塞ぎ、山本はマシンをコース右側へ戻そうとしたが、OTSのスピード差もあってか、山本のフロントとフェネストラズのリヤが引っかかるように接触。コントロールを失ったフェネストラズのマシンはコース脇のバリアに叩きつけられた。
マシンはリヤセクションがもげる程のインパクトを受けたものの、幸いフェネストラズは無事。病院に搬送されたが身体に異常なしと診断され、本人もソーシャルメディアを通じて無事を報告している。
なお、接触した山本にはドライブスルー・ペナルティとペナルティポイント2点が科されたものの、レースは9位でフィニッシュしている。
Sacha Fenestraz, KONDO RACING
Photo by: Masahide Kamio
「山本とは、全てが一瞬のうちに起きた」
山本との接触について、フェネストラズはそう語った。
「僕にできることはあまりなかった」
「ターン1で山本に対してディフェンスしていた。彼はアウト側から周り込もうとしていて、それはAコーナーだとイン側になる。僕はラインを塞いだけど、そんなに激しくはなかった。それで気がついたら、僕はウォールの中にいた」
「彼は実際、左から右に(マシンを)やっていた。彼はギャップを見誤って、僕らは接触してしまったんだ。彼はOTSを使っていた」
「僕はかなり驚いたよ。彼は最も経験豊富で古参ドライバーのひとりで、3度もチャンピオンになったことがある。そういうドライバーからは想像もできないことだよ。本当に不思議だ」
「彼がドライブスルー・ペナルティだけで済んだことにも驚いているよ。あれは重大なミスだったんだ」
「いずれにせよ、僕のレースはもう終わっていた」
クラッシュによる身体へのダメージについて、フェネストラズは次のように語っている。
「腰と尾骨の痛み以外、幸いにも僕は問題なかった」
「リプレイを観た時は、本当に衝撃的だった。このレベルでこういう体験をしたことがなかったからね。でもしょうがないことだ」
ドライバーズランキング3番手のフェネストラズがレースリタイアとなった一方で、ランキング首位の野尻智紀(TEAM MUGEN)は3位表彰台を獲得。残り4戦でフェネストラズと野尻の差は36ポイント差に開いた。
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