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大嵐のコースウォークは半周リタイア! フォーミュラE東京E-Prixの半公道サーキット、近くで歩いて気付いたコト

待ちに待ったフォーミュラE東京E-Prix。予選・決勝が行われる3月30日の前日には、サーキットを歩いて回るコースウォークが実施された。

Start lights

 日本で初開催となるフォーミュラEレース、東京E-Prixがいよいよ開幕を迎える。予選・決勝が実施される3月30日(土)の前日にはコースを歩いて確認するコースウォークが行なわれた。

 ドライバーやチームが行なうコースウォークは、特に初開催のサーキットでは重要度が高い。シミュレータではなかったバンプが存在したり、路面状況が想定以上に悪かったり……未知数のレース週末に向けて、事前準備との相関関係が取れているかを図る上では欠かせない作業だ。

「金曜日の朝のトラックウォークでは、大きな段差などを見る。東京は初めてだから、チームにとってコースなどの分析がとても重要なんだ」

 27日(水)にそう語っていたのは、日産からフォーミュラEに参戦するサッシャ・フェネストラズだ。

「シミュレータで学んだことと同じであることがとても重要だ。全く同じなら良いことだ。シミュレータでの準備が100%活きるから、今回はとても重要なトラックウォークだ」

「ドライバーにとっては週末に向けてビルドアップしていく上でも重要だ。一歩一歩進んで、クラッシュや大きなミスをしないようにするんだ。学ぶ上ですべての周回が大切になるからね」

 また事前準備の重要性を尋ねると、フェネストラズは次のように答えた。

「とても重要だ。僕らはかなり準備してきたよ」

「シミュレータを2日半やって、先週はパリの日産フォーミュラEチーム(の拠点)でかなりトレーニングをしたよ」

「シミュレータはかなりやったけど、雨になったら分からないね」

The Porsche Taycan Safety Car

The Porsche Taycan Safety Car

写真: Motorsport.com / Japan

 フェネストラズの不安は的中。コースウォークとフリー走行1回目が実施される29日(金)の東京の天気は雨。東京E-Prixの舞台となる半公道サーキットがある臨海部の東京ビッグサイト周辺には強い風が吹き付けていた。平たく言えば、嵐だった。

 これを見越して既に28日(木)にコースウォークを済ませているチームもいたとも言われており、水浸しのコースにいたのは設営クルーがほとんどだった。

 東京E-Prixのコースを歩いてみると、仮設サーキットということもあり、常設サーキットほどの路面状況ではなく、所々に水たまりがあることも確認できた。大雨の中ERTやマセラティ、マクラーレンのスタッフは路面状況を確認する作業を行なっていたが、このコンディションではデータが使い物になるかどうか確証がない様子だった。

Turn 7

Turn 7

写真: Motorsport.com / Japan

 東京ビッグサイト施設内から公道へ出るとやはり路面標示が多く、スリッピーなコンディションではここで足を取られるドライバーも出てくるかもしれない。通常では大型トラックなどの往来もあることから路面には轍も確認できたが、フォーミュラEマシンであればこの程度のバンプは苦にしないだろう。

 またコースレイアウトに関しては、ドライバーからは「テクニカルで、低速域のコーナーも多い」という声も挙がっているが、実際にコースを見てみてもターン1からターン2の連続する直角コーナーは非常にタイトという印象。スタート直後の接触の可能性を孕んでいると言える。

 そして、ターン2からターン3、ターン8からターン9にかけての起伏、ターン7やターン8の下り坂などはシミュレータ映像よりも角度が大きいようにも感じられた。その一方で、東京ビッグサイト施設内から公道へと出る部分でも大きなギャップはないように感じられた。

Formula E press staff

Formula E press staff

写真: Motorsport.com / Japan

 ホームストレートからコースウォークを開始した我々だったが、ターン12以降の高速セクションにたどり着いた時点で服はずぶ濡れ。傘も心も折れた我々はターン12の退避エリアから帰路へ向かうのであった。

 残念ながらコースウォークは半周でリタイアとなったが、普段見慣れた東京の街並みの中に突如現れたフォーミュラEの仮設コース、公道を遮る大きな青いフェンスと道路標識の不思議なコンビネーションを見て、いよいよ東京E-Prixがやってくる、そんな実感が湧いてきた。

 

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