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3度目の正直で東京E-Prix制したローランド「今日はちょっとだけ幸運に恵まれた」

日産のオリバー・ローランドは、フォーミュラE第9戦東京E-Prixで優勝を果たし、この勝利が持つ意味について語った。

Podium: Race winner Oliver Rowland, Nissan Formula E Team, second place Pascal Wehrlein, TAG Heuer Porsche Formula E Team, third place Dan Ticktum, Kiro Race Co

Oliver Rowland, Nissan Formula E Team, Pascal Wehrlein, TAG Heuer Porsche Formula E Team

写真:: Andreas Beil

 オリバー・ローランド(日産)が、フォーミュラE第9戦東京E-Prixで優勝。これまで2位2回と惜しくも手が届いていなかった日産のホームレースでの”初”勝利は、本当に特別だと語った。

 予選でポールポジションを獲得したローランドは、スタートでも首位をキープしたものの、前日の第8戦のようにリードを広げていくことはできず、レースは数珠繋ぎの展開となった。

 そして1回目のアタックモードの使用が他よりも遅かったローランドは、一時6番手までポジションを落とした。そのため2回目のアタックモードは逆に早めに使用。これで一気に2番手までポジションを戻すと、先にアタックモードが終わったパスカル・ウェーレイン(ポルシェ)を一発で仕留め、優勝をもぎ取った。2回に分けて計8分間使用するアタックモードを、ウェーレイン含め多くのマシンが4分・4分に分けたのに対し、ローランドは2分・6分と使用。その2分の差が効いたのだ。

 これまでチームの母国レースである東京E-Prixでは2位2回と勝ちきれていなかったが、3度目の挑戦でついに勝利。まさに3度目の正直となった。

「ここでは3回ポールポジションだったけど、いつも2位だった。これまでの2戦で勝つことができなかったのはちょっと不運だったと思う。そして今日はちょっとだけ幸運に恵まれたんだ」

 そうローランドはレースを振り返った。

「もちろん、6分間のアタックモードをかなり早めに使うというのはリスキーだったし、それを最大限に生かすために多くのエネルギーを使ったのにもリスクがあった。そこでもう少しエネルギーを節約できたのかもしれないけど、本当に限界だったから、セーフティカーにかなり助けられたよ」

 この勝利が持つ意味について会見で聞かれると、「僕にとって本当に良いタイミングだよ」とローランドは答えた。

「素晴らしい結果が続いているのは確かだ。いつか目が覚めて、これが現実ではないことに気づくんじゃないかと、ずっと考えているんだ。でもこの勝利は、チャンピオン争いを含めて色んな意味で本当に重要なタイミングの勝利なんだ」

「もちろん、チームの功績も非常に大きい。昨年僕がチームに合流した時は、コンストラクターズランキングで9位に終わり、本当に再建しているところだったと思う。そして昨年、今のレベルまで立て直したんだ」

「シーズン10と11の間にパッケージをかなり改善することができたから、少し戦いやすくなった。でも本当に1%ずつ改善してきた結果なんだ」

「それはチーム全員の功績だし、彼らには心から感謝している」

Oliver Rowland, Nissan Formula E Team, Pascal Wehrlein, TAG Heuer Porsche Formula E Team

Oliver Rowland, Nissan Formula E Team, Pascal Wehrlein, TAG Heuer Porsche Formula E Team

写真: Andreas Beil

 今季のローランドは、まさに夢のような大活躍が続いており、優勝4回に加え2位3回。161ポイントを積み重ね、残り7レースで77ポイントものリードを築いている。

 そんな彼は、タイトル争いをどれくらい意識しているかと聞かれ、あまり考えないようにしていたと答えた。

「当然だけど、本当に素晴らしいリードだ。僕はチャンピオンシップのことはあんまり考えていないけれど、この週末のレースに臨むにあたっては、特にそういうメンタリティでいたんだ」

「たくさんの人たちが僕のリードについて話しているけど、最初から持っていたメンタリティを維持することに集中したかった。今週末の前に、上海(第10・第11戦)が終わるまでは何も変えないでレースをしようと自分に言い聞かせたんだ」

「アクセルから足を離したくないんだ。まだシーズンは折り返したばかりだ。もちろん、僕にはかなりのリードがあるけれど、それを失う一番の方法は、そのことを考え始めることなんだ。だから今のところはいつも通り、次のレースまでにハードワークをし、できる限りの仕事を続けるだけだ」

 レース後には3歳の娘、ハーパーちゃんと表彰台に上がったことについては、「父親になる前はレースのためだけに生きていたようなものだが、家族ができて人生観が変わったんだ」と語った。

「スペシャルな体験を家族とシェアできることを楽しんでいる。レース後はとても感動的だった。結果も、そこに辿り着くまでの努力も、そして彼女の顔を見ただけでも、本当にエモーショナルな気分になる。だから彼女があの場にいたのは本当に特別な瞬間なんだ」

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