佐藤琢磨、インディ500”2勝目”をオンラインでファンに報告「感謝しかない」
佐藤琢磨が、インディ500での2勝目をオンラインでファンに直接報告。直前で予定が変わったり、深夜だったりしたものの、250人ものファンが集まった。
写真:: Phillip Abbott / Motorsport Images
インディ500で2勝目を挙げた佐藤琢磨が、自身のファンクラブ限定オンラインイベント「インディ500優勝報告会 Takuma Club Online Meeting」を開催。佐藤琢磨が直接ファンに向けて喜びを語った。
インディ500が終了した翌週にもかかわらず、ダブルヘッダーのレースが組まれているインディカー・シリーズ。佐藤も現地時間の27日夜に、次戦の舞台ゲートウェイに到着したという。
その佐藤は、サーキットの敷地内に停められた自身のモーターホームからオンラインで登場。インディ500に勝った喜びと自身の近況について、ファンに直接語りかけた。
「先日、オンラインでの記者会見をやったんですよ。それがすごく良かったので、これはファンクラブでもやりましょうということになったんです」
この日のイベントが実現した経緯について、佐藤はそう説明した。ただ本来は27日に開催される予定だったが、様々な予定が入ってしまったため、1日後ろ倒しになったという。
「沢山の応援をありがとうございます。感謝しかないです。こんな素晴らしいチームで走れて、メカニックたちも素晴らしい仕事をしてくれた。もちろん、やるからには勝つことを狙うんですが、まさか2勝目が挙げられるとは思わなかったです。フロントロウからスタートして、計画通り走り切ることができました」
「2017年の時は『行くしかないっ!』という感じだったんですが、今回は良かったですし。最後はスコット・ディクソンとの一騎打ちになって、ぶっちぎるつもりだったんですけど、まぁリードしているし、イエローでもいいかと感じました」
「2勝目を挙げられて嬉しいです。あ、落ち着いて見られましたか? 僕、いつも危ないからねぇ」
現地は早朝だったにもかかわらず、そう軽快に語った。
この日のオンラインイベントでは、ファンが直接佐藤に質問できるコーナーも設けられた。そんな中、「無線で言っているMIX1とかMIX2とか、そういう言葉がたくさんあって……簡単にでもいいんで教えてもらえませんか?」という問いに、佐藤は次のように丁寧に解説した。
「僕の場合はMIX2がパワーベストになっています。そしてMIX1がレースセッティング、MIX3がリスタート用モードになっています。MIX4〜8はリーンミクスチャーと言われる燃費を稼げるセッティングになっています」
そう佐藤は細かく説明した。
「でも、それを細かく指示されることはなくて、MIX2をどれだけ使えるかという指示が来ています」
「その他は、フューエルナンバーという言い方をしているんですが、燃費の計算値が表示されます。それが毎周アップデートされます。そこで表示される数字に合わせてドライブするんですよ。”ヒットナンバー”って言うんですけど、その数字に近い燃料で走ってくれないと、燃料がもちませんよということなんです。つまりその数値より多く燃料を使ってしまうと、最後はガス欠、少なければ燃料を節約できているということになります」
「昔々アイルトン・セナは、ホンダが『このペースで走ったらガソリンがもたないよ』という状況で走るんですけど、ある程度後続との間隔を広げて、これで大丈夫だと思えば、最後はペースをコントロールして帳尻を合わせちゃう。僕も最初は結構飛ばすんだけど、一番大事な時にパワーベストを使えないとかだと絶対に負けちゃうので、そうならないように走りました」
この日、佐藤は他にもオンラインでの取材が控えていたということで、1時間の登場のみに終わった。にもかかわらず、オンライン上には250人を超えるファンが集まった。
この続きは、毎年年末に開催されるTCM(Takuma Club Meeting)で話す予定だという。
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