ハミルトン、名コース台無しの路面に不満爆発「全くマシンのセットアップができてない」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、トルコGPが開催されるイスタンブール・パークの路面の状態が酷いせいで、マシンのセットアップが全く進んでいないと明かした。
写真:: motosport.com
イスタンブール・パーク・サーキットで開催されているF1第14戦トルコGP。2011年以来、久々のグランプリ開催ということで、普段あまりレースが行なわれないサーキットの路面が再舗装された。しかし、金曜日の初日フリー走行ではドライバーたちはグリップ不足に苦しんだ。
FP1の序盤には、ストレートで加速するのにも手こずる状況で、多くのドライバーがスピンやコースオフを喫した。セッションを首位で終えたのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だったが、そのタイムは2011年トルコGPのポールポジションタイムよりも10秒以上遅いものだった。
FP2ではわずかにコンディションが改善。各車が走るたびにラップタイムが向上していったものの、FP2トップとなったフェルスタッペンのタイムは、2011年のポールポジションタイムより3秒遅かった。
FP2を4番手で終えたルイス・ハミルトン(メルセデス)は、この日の走行を”ちょっとした災難”だったと振り返った。
「ここは本当に素晴らしいサーキットなんだ。彼らが何百万ドルもかけてコースの路面を舗装し直すなんて本当に理解できないよ」
「路面が長い間そのままだったのは知っているけど、お金を無駄にしないでただきれいにすれば良かったんじゃないかな。同じく路面が再舗装されていたアルガルヴェ・サーキットの時よりも酷いんだ」
「見て分かったと思うけど、タイヤが機能していない。アイスリンクみたいなんだ。通常のイスタンブールのようにラップを楽しむことはできない。それは変わらないと思う」
「全体的に恐ろしかった。至るところにウエットパッチがあるような感じだった。スリックタイヤを履いて加速する時に、その上を通っていくんだ」
ピレリはイスタンブール・パークの有名な高速コーナーである”ターン8”を含めた中高速コーナーに対応するため、最も硬い組み合わせのコンパウンドを持ち込んでいるが、ドライバーたちは滑りやすい路面でタイヤの温度を作動温度領域まで上げるのに苦労している。
「タイヤの温度は、ウインドウよりもずっと下なんだ」と、ハミルトンは説明した。
「タイヤがとても硬い。タイヤは特定の温度ウインドウで機能するようになっているから、そこから10度も20度も温度が低いと、機能しなくなる。20度以上も差があったら、まったく働かないんだ」
「路面はとてもスムーズだ。昔は路面の石と石の間がもっと開いていて、タイヤがより機能していた。だけど、今はそれがとても詰まっていて、フラットでツヤツヤしていた。路面からオイルが染み出しているんだろうね」
「頭文字”S”の***だ」
スラングを使って不満を露わにしたハミルトンは、マシンのセットアップ作業は何も進んでいないと明かし、フリー走行すべてでタイヤに集中していたと話した。
「今日はクルマを何も変えなかった。なぜならタイヤが機能していなかったからだ。バランスに問題があるか分からないんだ」
「だけどタイヤを機能させることができれば、数コーナーで1秒のタイムを稼ぐことができるようになるんだ」
「レッドブルはうまくやっている。今夜、何か変えることができるかを考えなくてはいけない。ファンに理解してもらうのは難しいけど、マシンの根本的なところは変えられないんだ」
「僕たちは出来る限りの仕事をするしかない」
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