タイトル王手のハミルトン、予選6位と大苦戦も「キャリアの中でも楽しい予選のひとつ」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、雨に見舞われたトルコGPの予選で6番手に終わったものの、「これまでで最も楽しかった予選のひとつ」と語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
トルコGPの予選を6番手で終えたメルセデスのルイス・ハミルトンは、難コンディションに見舞われたセッションは、これまで戦った予選の中でも、特にチャレンジングなモノのひとつだったと語った。
2011年以来久々に開催となったF1トルコGP。このビッグレース開催に向け、舞台となるイスタンブールパーク・サーキットは、路面を再舗装した。しかしこの作業が完了したのが、レース開催2週間前。
あまりにも直前だったため、路面には油が浮いた状況になってしまった。さらに、粗い路面を見越して用意されたピレリのタイヤも、再舗装によってスムーズになった路面に対しては硬すぎ、さらに気温が低いためにしっかりとタイヤを発熱させることができず……これらの様々な要素が重なり、各ドライバーは金曜日の走行から大苦戦することになった。
しかも土曜日には、イスタンブールパークを雨が襲った。この雨により路面は輪をかけて滑りやすくなり、さらに大混乱。ポールポジションを獲得したのは、レーシングポイントのランス・ストロールという波乱となった。
そんな中、ハミルトンは6番手。今季最悪の予選順位ということになってしまった。
そんなハミルトンだが、今回の予選はこれまでのキャリアの中でも面白い予選のひとつだったと語った。
「間違いなく、楽しい予選のひとつだったよ。一番楽しい……というわけじゃなかったにしてもね」
ハミルトンは予選後にそう語った。
「このコース、そしてレイアウトは素晴らしい。でも路面が非常に滑りやすいから、走りたいようなスピードで走れるだけのグリップを生み出すことができない」
「でもその一方で、それは挑戦的なことだった。挑戦するというのは、いつでも良いことだ」
「路面のグリップは、僕がこれまでに経験してきた中でも最悪だ。僕らがどれだけダウンフォースを手にしているかを考えても、それは挑戦的なことだった」
「ウエットコンディションでは、さらに難しくなった。グリップと気温には悩まされたけど、実際行なった仕事にはかなり満足している」
ハミルトンは、チームメイトのバルテリ・ボッタスの成績次第ではあるが、今回のグランプリで通算7度目のドライバーズタイトル獲得を決める可能性が高い(ボッタスがハミルトンよりも8ポイント以上多く獲得できなかった場合、その時点でハミルトンの今季タイトル獲得が決まる)。
しかしハミルトンは、金曜日にグリップの問題に苦しんだため、マシンのセットアップを進めることができず、決勝レースがドライコンディションになった場合、どんなパフォーマンスを発揮できるかわからないと語った。
「明日、僕のマシンがどんなモノなのかは分からない」
そうハミルトンが語った。
「今日、いくつかのセットアップを試したけど、それはウエットコンディションでのモノだった」
「ドライコンディションでどんなフィーリングになるのか分からない。ウエットだったら、今日と同じくらいフィーリングが悪くなるだろう。僕らはただ、そのマシンで走るだけだ。でも誰もが同じ状況だし、苦労している。本当に面白い状況だよ」
「ポールを獲ったランスには、おめでとうと言いたいね。素晴らしいことだと思う。決勝で彼らと戦うのを楽しみにしている」
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