メルセデス代表、サウジアラビアGP続行の議論で”ドライバーへの圧力”を否定
メルセデスのトト・ウルフ代表は、サウジアラビアGP金曜日にドライバーがイベント続行をボイコットする可能性が浮上した際、ドライバーたちに圧力をかけていないと語った。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
F1第2戦サウジアラビアGPは、フリー走行1回目中にサーキット近くの石油施設がミサイル攻撃を受けたことで、開催継続が危ぶまれた。
F1は20人のドライバー全員と会談し、週末の安全確保を約束したが、ドライバーたちは個別に懸念を口にした。そのため、金曜日のドライバーズブリーフィングは深夜にまで及んだ。
ドライバーたちの間では週末のレースを続行しないことで合意が成立したようだが、F1関係者、チーム代表、地元当局との話し合いにより、最終的に懸念は払拭され、土曜日以降は当初のスケジュール通りにセッションが進行した。
レース後、メルセデスのトト・ウルフ代表は、チーム側としてはドライバーに圧力をかけることなく、話し合いが行なわれたと語った。
「我々の側としては、”腕を捻り上げる”ようなことは何もなかったし、良い話し合いができた」
「チーム代表たちがドライバーと話をした時、我々が話したことは筋の通ったもので、まったく(プレッシャーは)なかったと思うが、それが違う意味で受け取られた可能性はあるのかもしれない」
「最終的に(サウジアラビアGPの)ショーとスペクタクルは素晴らしかったし、スポーツとして提供したものは最高だった。そして、これこそがスポーツのあるべき姿だと思う」
「正直なところ、私はこの5年、変化を目の当たりにしてきた。前にも言ったように、まだやるべきことはたくさんある。たくさんね」
The drivers parade bus
Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images
F1ドライバーの”選手会”とも言えるグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)は声明を発表し、レースに関して”人間としての自然な懸念”があったが、最終的にはそれが払拭されたとしている。また、多くのF1ドライバーたちが、サウジアラビアでのグランプリの将来について話し合う必要があると感じているようだ。
F1のCEOであるステファノ・ドメニカリは、サウジアラビアでのレース継続に関する懸念に「盲目的にはなっていない」としながらも、「この国の近代化において非常に重要な役割を担っている」とも感じていると述べた。
ウルフは、サウジアラビアGP中の土曜日、F1がサウジアラビアの問題にスポットライトを当てる手助けになるだろうと述べた。
「サウジアラビアやその他の中東の国々は、ヨーロッパの国々と同じ価値観や文化を共有しているのだろうか? そうではない」
「我々がここに来て、この場所にスポットライトを当て、ここでF1レースをすることで、そのテーマを目に見える形にし、その結果、この場所をより良い場所にすることができるだろうか? 私はそう思っている」
「『そんなところ行かない。何も聞きたくない』というよりも、この地域にスポットライトをあてて、より良い状態にする必要があるんだ」
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