マゼピンにさらなる逆風? オーストラリアも、ロシア人ドライバーのレース禁止を検討
モータースポーツ・オーストラリアは、イギリスに倣って、ロシアのライセンスを持つドライバーのレース参戦を禁止することを検討しているようだ。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
オーストラリアのモータースポーツ統括団体であるモータースポーツ・オーストラリアは、ロシアのライセンスを持つドライバーに対し、レース参加を禁止することを考えているようだ。
ロシアがウクライナに侵攻したことにより、国際社会はロシアや、それを支援しているとされるベラルーシに対して厳しい態度をとっている。IOC(国際オリンピック委員会)はロシアとベラルーシの選手と役員を除外するよう各国のスポーツ連盟に勧告しており、多くのスポーツがそれに従う決定を下している。
一方、FIA(国際自動車連盟)はロシアやベラルーシのドライバーに対し、”中立的な立場”でレースに出場することを認める決断を下したが、事態はさらに複雑な状況となっている。
イギリスの統括団体であるモータースポーツUKが、ロシア自動車連盟とベラルーシ自動車連盟の発行するライセンスを持つドライバーの、国内イベントへの出場を禁じるという決定を下したことを明らかにしたのだ。
さらに、motorsport.comの調べでは、オーストラリアもイギリスと同様の措置をとる可能性があるようだ。
モータースポーツ・オーストラリアの広報担当者はmotorsport.comに、「この問題は連邦当局とオーストラリアGPコーポレーション(F1オーストラリアGPオーガナイザー)と協議して検討中だ」と述べた。
オーストラリアの措置は、純粋な地理的条件や、モータースポーツ産業の規模からいって、イギリスの決定よりも影響が小さいと言える。
ただ、ハースF1チームのドライバーであるニキータ・マゼピンにとってはさらなる追討ちとなるだろう。イギリスGPに続き、オーストラリアGPにも出場ができなくなるのだ。チームはまだマゼピンの去就について正式な決定を下していないが、さらに逆風が強まってきている。
なお、日本の四輪モータースポーツ統括団体であるJAF(日本自動車連盟)に、同様の措置をとる可能性はあるかと問い合わせたが、「お答えいたしかねます」という返答だった。
F1やWECなど、世界的なシリーズが日本で開催されるのは9~10月とまだ先だが、一刻も早くウクライナ情勢が落ち着くことを願うばかりだ。
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