事故で重傷負ったザナルディ、状態が不安定に。集中治療室に戻る
事故で頭部に重傷を負ったアレッサンドロ・ザナルディは、状態が不安定になったことにより、ミラノの病院の集中治療室に移された。


元F1ドライバーでCARTチャンピオンであるアレッサンドロ・ザナルディは、6月19日にハンドバイクのイベント中に事故に遭い、頭部に重傷を負った。以後、彼は1ヵ月以上もの期間集中治療室で処置を受け、3度の手術を受けてきた。
7月21日、彼はシエナの病院からレッコにあるリハビリテーションセンターに転院。体調は回復しているように思われた。
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しかし7月24日(金)、医師団は彼の状態に懸念があるため、集中治療を再開した方が良いとの見方を示した。
クラウディオ・ザナド医師によると、上級医療スタッフの共同での決定により、ザナルディはミラノのサン・ラッファエレ病院の集中治療室でケアを受けることになったという。
「本日、患者であるアレッサンドロ・ザナルディ氏の臨床状態が不安定になったことに直面した。患者が7月21日から入院していたリハビリテーション施設ヴィラ・ベレッタのドクター・フランコ・モルテニ氏と協議し、専門家の意見も聞いて、患者の転院が決まった」
「ミラノのサン・ラファエレ病院の集中治療室で、適切な処置とサポートが行なわれた。現時点では、この件に関してこれ以上の情報は公開されないことになっている」
ザナルディは1991年にF1デビューを果たし3シーズン参戦。1996年からアメリカのCARTシリーズに活躍の場を移すと、1997年と1998年にチャンピオンを獲得した。2001年にCARTでのレース中に大クラッシュを喫し両足切断の重傷を負うも、不屈の精神で2003年にレース復帰。昨年11月には富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT×DTM特別交流戦にBMWから参戦し大きな注目を集めた。
また近年ではハンドバイクにも力を入れており、パラリンピックのロンドン大会とリオデジャネイロ大会で金メダルを獲得。新型コロナウイルスの影響で開催が延期されたが、東京パラリンピックへの出場も目指しており、昨年来日した際も金メダル獲得を目指し準備を進めていた。
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