“また”タイヤの内圧問題に直面? モルビデリ「安全モードで走らざるを得なかった」
MotoGP第13戦ヨーロッパGPで11位に終わったフランコ・モルビデリだが、彼はレース中にフロントタイヤの内圧が高くなりすぎたことで、“安全な”走りをしなくてはならなかったと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで行なわれたMotoGP第13戦ヨーロッパGP。その決勝レースを8番グリッドからスタートしたフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)は、表彰台に近づくことができず、最終的に11位。トップ10入りも逃す結果になった。
レース後にモルビデリは、フロントタイヤの内圧が急激に上昇してしまったことで、できる限り安全な走りでマシンをゴールまで運ぶしか無かったと説明した。
今回のヨーロッパGPではスズキのジョアン・ミルが優勝したことで、その差は45ポイントに拡大。モルビデリは既にタイトル争いからは脱落したと認めた。
「僕らにとってはとても難しいグランプリで、かなり苦戦してしまった。集団の中でライディングしている時に問題が発生してしまったんだ」
モルビデリはそう語る。
「フロントタイヤの内圧が急上昇したことで、フィーリングが本当に悪くなってしまって、ライディングがとても難しくなってしまった」
「対処するのがとても難しくて、セーフティモードに入った。できるだけ安全な形でバイクを(ゴールまで)持ち帰る必要があったんだ」
「だからそれを考えれば、フィニッシュしてポイントを持ち帰れたことは嬉しく思う。ジョアンからはかなり離れていて、チャンピオンのチャンスはもうほぼ無くなってしまったけど、彼は他の誰よりもそれに値するよ」
「でも僕と(ランキング)2番手との差は小さくなっている。だからそのために戦うよ」
モルビデリは同様のタイヤの内圧問題にアラゴンGPでも悩まされていたと言う。この際にはチームメイトのファビオ・クアルタラロも同じ問題に悩まされ、ポイント圏外の18位でフィニッシュした。
モルビデリはこの問題が集団の中でのライディングした時の一般的な問題なのか、それともヤマハ固有の問題なのかは定かではないと語っている。
「わからない。物理法則や科学というのは、誰にとっても同じはずだ」
問題はヤマハ固有のものなのかという問いに、彼はそう答えた。
「タイヤが気温の影響を受けるのは他のメーカーでも同じだと思う。でも他のバイクがそれにどの程度影響を受けるかはわからないし、彼らのタイヤの圧力がどうなっているかもわからないんだ」
なお今回、モルビデリはグリッドで唯一前後にハードタイヤを選択したライダー。ただこの点についても前述の内圧の問題があったため、適切なタイヤ選択だったのかを評価することはできないと彼は語った。
「それ(タイヤ選択)が僕に大きな影響を与えた……そう言いたいけど、それはできない。(ドライコンディションは朝のウォームアップだけだったため)条件はみんなが同じようなものだからね」
「だからドライでの情報が少ないことが僕に影響を与えていたとしても、他のみんなだって影響は受けているはずだ。僕らにとって今日は最高の状態ではなかったけど、誰だって最高の状態ではなかった」
「ただスズキは最高の状態ではなくても、他の誰より依然として速かったんだ」
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