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坪井翔、SF開幕戦は痛恨のノーポイント「でも諦めない。鈴鹿から挽回を目指す」

P.MU/CERUMO・INGINGの坪井翔は、富士スピードウェイで行なわれたスーパーフォーミュラ開幕戦で、終盤にクラッシュ。ノーポイントで終えたが、「タイトル獲得に向け鈴鹿からの挽回を目指す」と語った。

Sho Tsuboi, INGING MOTORSPORT

写真:: Masahide Kamio

 P.MU/CERUMO・INGINGの坪井翔は、2021年のスーパーフォーミュラ開幕戦をリタイア(18位完走扱い)で終えた。

 坪井は予選Q2で敗退し、10番グリッドからスタート。しかしレース終盤37周目にスピンを喫し、クラッシュ。チェッカーを受けることはできなかった。

「雨が降ってきて、タイヤが温まらなくて……そこで縁石に乗ってスピンしてしまいました」

 そう語る坪井は、レース中は着実に順位を上げ、ポイント獲得にも手が届きそうだった。それでも、7位か8位が精一杯だったのではないかと語る。

「あのまま行っていれば、7位か8位まではいけたと思います。雨が降ってきてからのペースは、僕は明らかに遅かった。とはいえ、7位か8位にはなれたと思います。そのポイントを手にできなかったのは自分の責任。反省しなきゃいけないと思います」

 坪井は昨年富士で行なわれたレースで勝利を収めている。しかし今回は上位と差があったのも事実。これについて坪井は、次のように語る。

「去年とは開催時期も違いますし、タイヤウォーマーも使えないなど細かいレギュレーション変更もありました。去年は、全てがうまくいったから勝てただけです」

 そう坪井は言う。

「ホンダ勢の強さを見ると、正直”なんで勝てたんだろう”という雰囲気です。しかしトヨタ勢の中を見ても僕のペースはあまり良くなくて……その原因をしっかり見つけなければいけないと思います」

「今回は速さがあまりありませんでした。テストではそれほど遅かったわけじゃないのに、今回は走り始めてから、遅くなってしまった。その原因をしっかりと見つけたいです。テストの段階では悪くない手応えも感じられていたので、なんとか鈴鹿で挽回したいなと、強く思っています」

 今回はノーポイントに終わった坪井。しかし、今季のスーパーフォーミュラは有効ポイント制(全7戦中成績上位5戦分のみのポイントが有効)となっていることもあり、坪井はまだまだタイトル獲得を諦めてはいない。

「まだまだ先は長いです。開幕戦はリタイアに終わり、すごくもったいないレースをしてしまいました。でも、諦めずにしっかりと戦っていきたい。鈴鹿から挽回するだけの、十分なチャンスがあると思います」

「去年は3回しかポイントを取っていなくても、ランキング3位になれました。今後はしっかりと攻めの姿勢を忘れずに、戦っていきたいと思います」

 

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