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スーパーGTを去った後は“スタントマン”にも挑戦!? 富士24時間出場で注目のヤン・マーデンボローが見据えるキャリアプランとは

HELM MOTORSPORTSからスーパー耐久富士24時間レースに出場するヤン・マーデンボロー。彼は本格的なレース復帰に向け、広い視野で様々な選択肢を模索しているようだ。

Jann Mardenborough, #1 HELM MOTORSPORTS GTR GT3

写真:: Masahide Kamio

 富士スピードウェイで開催されているスーパー耐久第2戦 富士24時間レースのパドックでは、日本のレースファンにとっては少々懐かしい顔も。2020年までスーパーGTに参戦していたヤン・マーデンボローがまさにその人だ。

 マーデンボローは日本を離れた後、本格的なレースシリーズ参戦から2年半ほど離れている。しかし、そんな彼の名前を再び聞くことになったのが、映画『グランツーリスモ』の公開決定だ。

 ゲーマーから、『GTアカデミー』を通じてリアルレースの世界に飛び込み、ル・マン24時間にも出場するなどトップレーサーとなったマーデンボローを描いた本作は、日本では9月公開予定となっている。この映画プロジェクトには、主人公のモデルであるマーデンボローもかなり深く関わっており、日産フォーミュラEでの開発業務も相まって、レースに出ていないここ数年も忙しくしていたようだ。

「映画グランツーリスモでは、脚本にもかなり関わっているし、現場での撮影にも参加している」

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「実はスタントマンも僕がやっていて、ドライビングのシーンは全部僕本人なんだ。自分の物語が映画になるなんて一生に一度の機会だし、僕の本業は運転だから、そこは完璧にやらないといけなかったね!」

 そんな中で、マーデンボローはHELM MOTORSPORTSから富士24時間の出場オファーを受ける。「嬉しい驚きだった。もちろんやりたかったから、すぐに交渉を開始したんだ」とのことで、スケジュールの調整がついたことから参戦が実現した。

 パドックでは日本での多くの友人たちとも再会したマーデンボロー。スーパーGT参戦時は東京に住んでいたこともあり、まるで地元に帰ったかのような気分だと語る。

「みんなウェルカムだった。チームや顔なじみの人たち、そして他メーカーの人たちまでだ。本当に驚いた。僕にとっては本当に嬉しいことだ」

「僕は日本が大好きなんだ。イギリスからのフライトを終えて飛行機から降りた時、地元に帰ってきたような気持ちになった。僕は5年も日本にいて、できる限りそこに溶け込もうとしていたからね」

 また気になるのは、今後に向けてどのようなレースシートを視野に入れているのかという点。以前マーデンボローはmotorsport.comに対し、かつて参戦していたスーパーGT・GT500クラスへの復帰、LMDhへの参画などを目指していると語っていたが、この考えに変わりはないかと尋ねると、彼は次のように語った。

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「将来に関しては様々な選択肢を考えている」

「個人的には“クール”なマシンでレースがしたいと思っている。僕は長い間日本でスーパーGTのGT500に乗ったけど、とてもクールなマシンで好きだった。でも他にもやってみたいことはある。ハイパーカーやIMSAだね。絶好の機会を得られるのなら、どこにだって行く」

「どうなるかは分からないけど、今のところは特定のエリアや地域に限定するとは決めていないんだ。まずは富士で良い結果を出さないとね」

 国内レース関係者が多く集まる富士24時間は、日本でのレース復帰を模索する上では絶好の機会のようにも思えるが、それについてマーデンボローは「ソウデスネ(笑)」と日本語で苦笑。その辺りは富士にも帯同しているマネジメントチームのMotors Formula Teamに任せているとして、「僕は自分の走りに集中する」と話すにとどめた。

 2年のブランクがあるとはいえ、ここ最近もGT3やフォーミュラEのテスト、ラリークロスで散発的にマシンを走らせる機会があったというマーデンボロー。GT-R GT3にも、5分もあれば慣れることができたという。そしてHELM MOTORSPORTSは、鳥羽豊、平木湧也のドライブによってトップクラスであるST-Xクラスのポールポジションを獲得。これ以上ない形でレースに臨む。

「初めての富士24時間だから、まずはレースを楽しみたいし、目標は優勝。HELMとしても優勝は目標だ。ドライバーラインアップは強力だし、勝って王座防衛することを目指しているんだ」とマーデンボロー。日本のファンにも次のようにメッセージを送った。

「(コロナ禍の制限が撤廃され)日本のファンも今年から普通にサーキットに来られるようになったと聞いている。だからここに来てレースを楽しみ、キャンプをして、ドライバーに会って握手をして、存分に体験を楽しんでほしい」

「多くのファンに挨拶がしたいね。日本にいた時に見かけたファンにも会えて、良い気分だ。だからぜひ来て欲しいよ!」

 
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