元F1ドライバーのミカ・サロ、富士24時間の“クリーンさ”に驚き「ほぼ全車完走している」
過酷な富士24時間レースでほとんどの車両がリタイアせずに完走したことに、元F1ドライバーのミカ・サロも驚いた様子だった。

2020スーパー耐久 富士24時間レースに初挑戦した元F1ドライバーのミカ・サロがレースを振り返るとともに、来年の富士24時間“リベンジ”にも意欲を見せていた。
今回、息子のマックス・サロとともに#12 FMR Porsche Cayman GT4からエントリーしたミカ・サロ。Aドライバーとしての登録だったため、予選ではグリッドポジションを決めるタイムアタックを行なわなければならないなどチームの中でも重要な役割を担った。それでも、いきなりブランクを感じさせないアグレッシブな走りを披露していた。
決勝レースでは悪天候に見舞われたナイトセッションを担当するが、ル・マン24時間など様々なレースでの経験が活かされ、安定したラップタイムを刻んでいた。また息子のマックス・サロも初めての耐久レースながら大きなミスもなく周回を重ねた。最終的にチームは490周を走破し、ST-1クラスから15周遅れのクラス3位でフィニッシュ。ミカ・サロはそのうちの4分の1に迫る113周を担当する活躍を見せた。
「本当に良い経験になった。ただナイトセッションはずっと雨で大変だったし、時より雨量がかなり強くなって視界がゼロの状態だし、常にアクアプレーニングが起きていた」
「僕もしばらくレースをしていなかったけど、当時の感覚が戻ってきて、本当に楽しかったし、今回は息子とも一緒にレースを戦うことができて本当に嬉しかった」
富士24時間レースを終えてそう語ったミカ・サロだが、日本の24時間レースはクリーンなバトルが徹底されており、リタイアする車両が少なかったことに感銘を受けている様子だった。
「最も驚いたことが、ほとんどの車両が24時間レースをフィニッシュしたことだ。多分1~2台がリタイアしただけだったと思う。これは本当に素晴らしいことで、普通の24時間レースはたくさんアクシデントが起きたりするけど、みんなクリーンにドライブしていたのがとても印象的だった」
ミカ・サロはレース後すぐにヨーロッパに戻り、今週末はF1ムジェロGPのスチュワードを務めるとのこと。それでも久しぶりの日本滞在を満喫することができたと笑顔を見せていた。
しかしレース結果の部分に関しては悔しさが残ったようで、機会があれば来年も必ず参戦したいとリベンジに燃えていた。
「もちろん挑戦したい。今回僕たちはクラス3位で終わって優勝することができなかった。僕たちはやっぱり優勝がほしいから、またここに戻ってきて挑戦しなければいけないなと思っている」
「日本には3週間滞在した。すごく暑かったけど、食べ物も美味しいし、充実した時間を過ごすことができた。僕はこのままイタリアに戻ってF1のスチュワードをしなければならない。マックスはこのまま日本に残ってFIA-F4に向けた準備をすることになる」
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