WEC、今季残りの暫定カレンダー発表。来季の開幕は大幅遅れの見込み
WECは、新型コロナウイルスの影響によって中断されているシーズンの改訂カレンダーを発表した。
FIA世界耐久選手権(WEC)は、新型コロナウイルスの影響により中断されている8年目のシーズンの改訂版カレンダーを発表した。
2019年の9月にシルバーストンで開幕したWECは、カレンダー全8戦のうち5戦を消化したものの、第6戦セブリング1000マイルが中止になったのを皮切りに、第7戦スパ6時間、最終戦ル・マン24時間は開催延期が決まった。
FIAおよびWECプロモーターの議論の結果、2019-2020年シーズン残りのレースについて、暫定カレンダーが発表された。当然、このカレンダーは世界的な状況の変化によって、さらなる変更が行なわれる可能性があると理解されている。
スパ6時間レースは8月15日(土)、ル・マン24時間レースは9月19〜20日に予定されている。本来はル・マンが最終戦となる予定だったが、中止となったセブリングの代替戦として11月21日(日)にバーレーン8時間が追加され最終戦に。レース数は維持されることとなった。
一方、当初は2020年9月からスタートする予定だったWEC9年目のシーズンは、完全にゼロから作り直されることになる。WECが発表した声明では、2021年3月までにシーズンが開幕することはないだろうと記されている。昨年12月に発表されたカレンダーでは、2020年11月1日に第2戦として富士スピードウェイで6時間レースが行なわれる予定だったものの、こちらも白紙となる。
WECのCEOであるジェラール・ヌブーは、次のようにコメントを寄せた。
「現時点で、夏前に国際モータースポーツイベントの開催を検討するのは不可能だ。よって、我々はレース数を維持しながら、カレンダーを再編した」
「しかし来シーズンに向けて、いくつかの大きな変化に備える必要がある。というのも、経済的に困難な状況に直面するのは避けられないため、多くのパラメーターを考慮しなければならないのだ」
「当面の最優先事項は、全ての人々の健康だ。今後数週間は、自分と愛する人々のことを大事にする時間だ」
また、フランス西部自動車クラブ(ACO)のプレジデントであるピエール・フィヨンは、「例外的な状況における、例外的な決定だ」と語った。
「我々みんなが困難な状況を経験している中で、カレンダーの再プログラミングには、様々なパートナーやコンペティター、ホスト・サーキットと連携して調整する必要があった」
「この選手権のクオリティと公平性を確保するために、今年はル・マンをスーパー・フィナーレから外す必要があった。この変更は、関係者全員から理解を得られた」
「今回の危機の影響を可能な限り制限することで、チャンピオンシップのパフォーマンスを良好に保つことが優先だ」
フィヨンは、2020年のル・マン24時間レースのスタート時間は、9月19日の現地時間14時30分(日本時間21時30分)になると話した。
「今回のスタート時刻は我々のパートナー、特にTVや我々のコンペティターの関係もあって決定された」
WEC 2019-2020シーズン 暫定スケジュール改訂版
8月15日:スパ6時間レース
9月19-20日:ル・マン24時間レース
11月21日:バーレーン8時間レース
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