トヨタ離脱のミーク、WRC“フル参戦”は引退? 今後はダカールラリーにも挑戦か
クリス・ミークは、WRCにフル参戦することは今後ないだろうと語り、新たな挑戦を探す必要があることを認めた。
写真:: Toyota Racing
2018年シーズン途中にシトロエンから放出された後、2019年はトヨタからWRCに参戦したクリス・ミークだったが、そのトヨタも1年で離れることとなった。
2020年のWRCのシートで最後の空きとなっていたMスポーツの1席には、シトロエン撤退によって路頭に迷っていたエサペッカ・ラッピが収まることが明らかに。これによって、ミークが2020年のレギュラーシートを失うことが確定的となった。
こういったドライバーラインアップの大シャッフルによって、40歳のミークはラリーの第一線から退くことになるのではないかと考えられてきた。彼はmotorsport.comのインタビューに答え、自身が今新たな挑戦について考える時が来たことを認めた。
「キャリアのこういった段階に来ている今、僕は現実的である必要がある」とミークは語った。以前から持参金の持ち込みに消極的であった彼はこう続けた。
「家族から離れたところで年間200日も費やすのに、無償でドライブするなんてことはしない。ラッピはシトロエンからサラリーを受け取ると思うから、“資金”は必要ないだろう」
「だからこういう状況になった今……僕がフルタイムでWRCに参戦する時代は、もう終わったのだと思う。僕は今40歳だけど、まだ(ラリーを)続けたいと思っていた。でも状況が状況だから……」
そう語ったミークだが、依然としてトヨタと交渉していることを認めた。既報の通り、ミークはトヨタからいくつかのラリーに参戦できる契約を結びたいと考えているようだ。
「僕はまだトヨタと話をしている。いくつかのテストに参加することになるかもしれないけど、まだどうなるかは分からない。選択肢は広げておきたいからね」
「ただ、僕が情熱的になれる他のことを探し求めているのも事実だ」
ミークの“次なる挑戦”はダカールラリー?
ミークは1月5日(日)からサウジアラビアで行なわれるダカールラリーに、シリル・デプレから招待されたことを明らかにした。デプレは2輪部門で5度ダカールラリーを制した経験を持つ。
レッドブルの新たなオフロードプロジェクトに参加しているデプレは、自身のコ・ドライバーであり、探検家のマイク・ホーンがダカールラリーに参戦できなくなった場合に備えて、ミークに待機するよう求めたというのだ。
これに関してミークは、次のように説明した。
「僕とシリルは良き友人だ。この機会に、ダカールとは何かを肌で感じることができる」
「ダカールはいつもテレビで見ている。アリ・バタネンやコリン・マクレー……WRCから多くのドライバーが参戦していたのを覚えている」
「僕もそれ(ダカールラリー)には情熱があるし、バイクでいくつかの耐久イベントにも出た。僕のWRCキャリアが終わった時には、そこに目を向けるかもしれない。だから僕は色々と見ようと思ったんだ」
「非常に大きなイベントだ。実際に生で見てこそ本当のすごさが感じられると思う。(ダカールラリーは)今後僕が追い求めたいもののひとつだ」
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