Fリージョナルジャパンが開幕。阪口晴南が記念すべき第1戦目のウィナーとなる
今季から始まるフォーミュラ・リージョナル日本選手権がついに開幕。阪口晴南が第1戦、第2戦ともに他を圧倒する走りで優勝を飾った。
写真:: 吉田知弘
世界各国で開催が始まっているFIA規格の新しいカテゴリー“フォーミュラ・リージョナル”。その日本選手権である「フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)」が8月1日に富士スピードウェイで開幕し、阪口晴南(Sutekina #3)が記念すべき第1戦目で勝利を飾った。
本来なら6月初旬に開幕する予定だったFRJだが、新型コロナウイルスの影響でスケジュールが見直され、8月1日~2日に富士スピードウェイで開幕することになり、第1大会(第1戦~第3戦)はマスターズクラス7台を含む13台がエントリーした。
公式予選はQ1のベストタイムが第1戦、Q2のベストタイムが第2戦のグリッドとなるのだが、両セッションともに阪口が1分36秒前半を記録する速さをみせ、第1戦、第2戦ともにポールポジションを獲得。さらにQ2のセカンドベストタイムが採用される第3戦についてもトップとなり、阪口は3戦連続でポールポジションを勝ち取った。
お昼前に行なわれた第1戦決勝で阪口はスタートで出遅れてしまい、金丸ユウ(Sutekina #5)の先行を許してしまうものの、冷静に追い上げて3周目の1コーナーでアウトからパスしトップを奪い返した。その後2番手以下を着実に引き離していく走りを披露した阪口は、最終的に9.7秒の差をつけて記念すべきFRJ最初のレースを制した。2位には金丸、3位に篠原拓朗(Sutekina #8)が続き、マスターズクラスは今田信宏(CMS F111/3)が優勝した。
「自分のダメなところがスタートだと分かったので、次に向けて修正したいなと思います」とレース後に語っていた阪口。そのコメント通り午後に行なわれた第2戦ではスタートで出遅れることなくトップを死守。そこから1周につき約1秒のペースで後続を引き離していった。
一方、2番手争いは金丸、高橋知己(Super License)、篠原の三つ巴のバトルとなり、特に最終のセクター3で抜きつ抜かれつのバトルが繰り広げられたが、篠原がスリップストリームをうまく使い7周目の1コーナーで2番手に浮上。その後も2番手争いは1秒以内の間隔で推移する接近戦となった。
後続がバトルをしていたこともあり、阪口はリードをさらに広げ、最終的に16.9秒もの大差をつけて2連勝を飾った。2位には篠原が入り2戦連続での表彰台を獲得。3位には高橋が入った。マスターズクラスではトラブルで第1戦に出走できなかったDRAGON(B-MAXエンジニアリング)がクラス4番手から追い上げ、逆転優勝を飾った。
記念すべきFRJ最初のレースで優勝を果たした阪口は「フォーミュラ・リージョナルが日本で始まって1回目のレースでウィナーになれたというのはすごく嬉しいです」とコメント。さらに独走劇をみせた第2戦については第1戦にも増して手応えを感じながら周回を重ねられていた様子だった。
「(第2戦は)できるだけ無理をしないように走っていたんですけど、基本的にはフルプッシュの状態で、そのタイムが安定していました。クルマもレース1より乗りやすかったですし、ドライビングもうまくいったのかなと思います。明日の天気は分からないですけど、ドライだったら今回みたいな展開で終えられるようにしたいです」
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