バイコレス、ル・マンはまさかの”リザーブ”枠。ディルマン「驚き、そして失望……」
バイコレスは今年のル・マン24時間レースの暫定エントリーリストでリザーブ枠となっており、ドライバーのトム・ディルマンは失望したと語った。
写真:: Marc Fleury
2014年から世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスを戦ってきたバイコレスは、2019-2020シーズンの参戦をスキップし、翌シーズンから始まるLMHクラス参入に集中していた。しかし、4月のスパ24時間レースと6月のル・マン24時間レースにはスポット参戦する予定だった。
ル・マン24時間レースのエントリーは、主催者であるフランス西部自動車クラブ(ACO)がWECへの参戦履歴や成績などを審査し、招待する形となっている。
ACOは2月28日にル・マンの暫定エントリーリストを発表。LMP1クラス6台、LMP2クラス24台、LM-GTE Proクラス11台、LM-GTE Amクラス20台に、特別枠”ガレージ56”の1台を加えた計62台が名を連ねた。しかしこの中にバイコレスの名前はなく、リザーブリストに掲載されることになった。
バイコレスのドライバーとして2018-2019のWECスーパーシーズンを戦ったトム・ディルマンは、バイコレスがエントリーリストから漏れたのは驚くべきことだと、motorsport.comに語った。
「今のLMP1の状態を考えると、LMP1クラスへのエントリーが拒否されるのはがっかりだし、驚きだ。ハイパーカー(LMHクラス)への参戦を目指しているメーカーなのだから尚更だ」
「チームの全員が、リザーブリストに載ったことに失望した。僕にとっては、ル・マンに向けて様々な選択肢があるので、何が起こるかみてみよう」
ディルマンは、耐久レースの最前線に戻るために、LMHクラスの初年度がチャンスだと考えていたと付け加えた。
「それ(LMHクラス)がうまく機能することを願っている。耐久レースやル・マンにとって良いことであり、ドライバーにとってもチャンスだからだ。僕もそれに目を向けている」
フォーミュラEのシートを失ったディルマンにとって、バイコレスのル・マン出場が危うくなったのは新たな打撃だった。
フォーミュラEシーズン5にNIOから参戦していたディルマンだったが、チームのオーナーが変わったことで、ディルマンに代わってマー・チンホワがシーズン6のドライバーに起用されている。
WECのセブリング1000マイルとフォーミュラEの三亜ePrixの日程が重複していたことから、数人のドライバーがフォーミュラEを欠場する予定であったため、ディルマンはフォーミュラEにスポット復帰するつもりだったと明かした。しかし新型コロナウイルスの流行により、三亜ePrixは開催延期となってしまった。
「三亜については残念だ。僕はそれに参戦しようとしていたけど、開催が延期されたため、そのチャンスがなくなった」
「しかし僕はまだ復帰に向けて戦っている」
「昨年は非常に厳しい年だった。そして新しいオーナーは中国人ドライバーを入れることを決めた。彼らと計画していた2年目のシーズンがなかったのは、それが理由だ」
「しかし、多くのものを求めて戦うには厳しいシーズンだっただろう。後方にいたし、あまり良い結果は望めなかった」
「だから僕はフォーミュラEで競争力のある状態に戻りたい。ベンチュリにいた時(2017-18年の終盤)のように、強力な結果を出したいと思う」
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