強いメルセデス復活か? ラッセルFP2トップ! フェルスタッペンにはトラブル発生|F1第5戦マイアミGP
F1第5戦マイアミGPのフリー走行2回目が行なわれ、メルセデスのジョージ・ラッセルがトップタイムをマーク。アルファタウリの角田裕毅は13番手だった。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
F1第5戦マイアミGPのフリー走行2回目が行なわれた。トップタイムをマークしたのは、メルセデスのジョージ・ラッセルだった。
今季が初開催となるマイアミGP。ハードロック・スタジアムの周囲に作られた、半常設のマイアミ・インターナショナル・オートドロームにはFP1から多くの観客が集まり、F1マシンの走行に歓声をあげていた。
現地時間17時30分からのFP2は、気温32度、路面温度42度というコンディション。マイアミらしい陽光がふり注いでいたFP1からは、10度ほど路面温度が下がっている。
60分のセッションがスタートすると、10台ほどのマシンがミディアムタイヤですぐにコースインしていった。
一方、FP1でクラッシュを喫したバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)のマシンは、パワーユニットやギヤボックスを含めたマシン後部が完全に取り外され、ウマの上に乗った状態。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のマシンも、フロアが取り外されてギヤボックスの交換作業が行なわれていた。
セッション開始15分が過ぎる頃には、フェルスタッペンとボッタス以外のマシンがタイムを計測。この時点でカルロス・サインツJr.(フェラーリ)がトップタイムをマークしていたが、そのサインツJr.はターン13で痛恨のスピン。マシン左側面からウォールにヒットし、赤旗掲示の原因となってしまった。
約13分ほどの中断の後、残り時間31分からセッション再開。ここで各車、2セット目のタイヤとしてソフトタイヤを履き、予選を想定したアタックを実施した。
フェルスタッペンもこのタイミングでコースインを果たすが、「ステアリングが重い」とチームに報告。さらにブレーキを引きずっているのか、フェルスタッペンは右リヤから白煙や火を上げながらスロー走行でピットイン。結局ほとんど走行できずにセッションを終えることになってしまった。
ほとんど曲がれないような状態でピットを目指したフェルスタッペンの影響でアタックを中断したマシンもあったが、その間にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が1分30秒044をマークし、タイムシートのトップへ浮上した。
しかし、それをさらに上回ったのがメルセデスのジョージ・ラッセルだった。今回のレースにアップデートを持ち込んだメルセデス。マシンの挙動が改善されたのか、ラッセルは1分29秒938を叩き出し、首位に立った。
セッション残り15分頃、各車がロングランにプログラムを移そうとしているタイミングで、ウイリアムズのニコラス・ラティフィがトラブルでコースサイドにストップ、2度目の赤旗でセッション中断となった。
残り9分でセッションが再開されると、少しでもタイヤのデータを集めようと各車が走行。ミディアムタイヤを履くマシンが多かったが、アルファタウリやマクラーレンは2台のタイヤを分けてデータを収集した。
結局、FP2のトップタイムをマークしたのはラッセル。チームメイトのルイス・ハミルトンも0.241秒差の4番手につけた。マイアミGPに持ち込んだアップデートの影響なのか、予選想定のアタックではこれまで苦しめられ続けたポーパシングがあまり起きていない様子だったが、ロングランではマシンが上下動していたシーンもあり、まだ問題が”完治”したわけではなさそうだ。
2番手にはルクレールがつけ、レッドブルのセルジオ・ペレスが3番手。両者チームメイトを欠く中で上位につけた。トップ3チームが接近している結果となったが、ロングランの勢力図は不透明なままだと言っていいだろう。
2台揃って同じようなタイムを記録しているチームも少なく、まだまだドライバーもマイアミ攻略に取り組んでいるような状態だ。アルファタウリの角田裕毅も、7番手となったチームメイト、ピエール・ガスリーから0.7秒以上遅れての13番手。FP3までにどこまで仕上げられるかが、金曜夜の宿題になるだろう。
順位 | # | ドライバー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 63 | ジョージ ラッセル | 18 | 1'29.938 | ||
2 | 16 | シャルル ルクレール | 21 | 1'30.044 | 0.106 | 0.106 |
3 | 11 | セルジオ ペレス | 19 | 1'30.150 | 0.212 | 0.106 |
4 | 44 | ルイス ハミルトン | 18 | 1'30.179 | 0.241 | 0.029 |
5 | 14 | フェルナンド アロンソ | 20 | 1'30.372 | 0.434 | 0.193 |
6 | 4 | ランド ノリス | 20 | 1'30.535 | 0.597 | 0.163 |
7 | 10 | ピエール ガスリー | 20 | 1'30.547 | 0.609 | 0.012 |
8 | 24 | チョウ グアンユー | 24 | 1'30.860 | 0.922 | 0.313 |
9 | 31 | エステバン オコン | 20 | 1'30.861 | 0.923 | 0.001 |
10 | 20 | ケビン マグヌッセン | 19 | 1'30.921 | 0.983 | 0.060 |
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