”本当のNASCAR”、お見せします。バトン、ガレージ56枠でのル・マン24時間にワクワク「子供に戻ったような気分」
元F1ドライバーのジェンソン・バトンは、今年のル・マン24時間レースに特別枠でNASCARが参戦することで、ファンに”真のNASCAR”が見せられると語った。
2009年のF1王者であるジェンソン・バトンは、NASCARマシンを使ったル・マン24時間レース参戦により、NASCARの”本当の姿”が見せられると語った。
このプロジェクトは、革新的な技術を備えた次世代車両のための特別エントリー枠”ガレージ56”を利用し、NASCARのカップカー”シボレー・カマロ ZV1”のNext Genマシンでの参戦となる。バトンはマイク・ロッケンフェラーやジミー・ジョンソンとマシンをシェアする予定だ。
先日行なわれたデイトナ24時間レースを前に、ドライバーラインアップに加わることが明かされたバトンは、クリスマス前にセブリングで行なわれたプライベートテストで、すでにカマロを目の当たりにしていた。
そして今回、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイのロードコースで、改良型シボレー・カマロZL1を初めてドライブした。
テストで使用されたカマロには、大きなカナードなどの空力パーツが搭載されている他、ワイパーなどの通常のNASCARマシンに見られない装備も確認できる。通常、マシン側面最後部にある給油口の位置も変更されている。
彼は今回のプロジェクトは、ヨーロッパでは比較的なじみのないNASCARのユニークな資質を観客に示す良い機会であり、100周年記念大会となる2023年のル・マンに新たな要素を加えることを期待している。
「僕は、人々がNASCARの本当の姿を見るべきだと思う。それは今回経験できることだ」
そうバトンは語った。
「他のライバルたちに会うのも楽しみだし、ファンの意見も聞きたい」
「セブリング(のテスト)で、僕は子供に戻ったような気分になった。これこそ、僕がモーターレーシングに求めるものだ。レースが大好きになり、笑顔が戻った」
「このマシンの音をサーキットで聞くと、なぜか普通のカップカーよりも迫力を感じるんだ」
「ドライバー交代も面白そうだ! ジャックと一緒に昔ながらのカップカーのドライバー交代をするつもりだ。それは素晴らしいことで、あるべき姿なんだ」
NASCARのスピリットは何なのかと訊かれ、バトンは次のように答えた。
「ストックカーとたくさんのノイズ。そして大排気量のV8(エンジン)だ」
「僕は何年もNASCARを見てきて、ジェフ(ゴードン)のキャリアとジミーのキャリアをずっと追ってきたんだ。ジミーは僕を何度かレースに招待してくれたし、ここの雰囲気はいつも楽しんでいるんだ」
「コース上でやっていることはとてもシリアスだけど、クルマの外ではもう少しリラックスしているんだ」
バトンは、セブリングでのテストに招待されたきっかけについて、何気ない会話がきっかけだったことを明かしている。
「ジミーに2023年は何をするのか訊いたんだ。この男はじっとしていられないからね」
「彼は、自分がやりたいと思っていることをいくつか挙げていて、NASCARをル・マンに持ち込むことを望んでいる、と言ったんだ。僕は『ごめん、なんだって?』って感じだった」
「そこからロッキー(ロッケンフェラー)に連絡を取ったら、セブリングでテストをしていると言うんだ。彼は、『僕らがやっていることを見て、君が興味を持つようなことなのかどうか確かめよう』と言ったんだ。それからジョン(IMSA会長でプロジェクトを統括するジョン・ドゥーナン)と話をして、そこからすべてが始まったんだ」
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