平川の接近を確認し、火がついた関口「インを空けて抜かれるくらいなら、ひとりですっ飛んでいく方がいい」【SF第8戦もてぎ:決勝会見】
モビリティリゾートもてぎで行なわれたスーパーフォーミュラ第8戦の決勝レース。会見で語られたトップ3ドライバーと優勝監督のコメントを紹介。
写真:: Masahide Kamio
モビリティリゾートもてぎで行なわれたスーパーフォーミュラ第8戦では、carenex TEAM IMPULがワンツーフィニッシュを飾った。以下は決勝後の記者会見での、トップ3ドライバーと優勝監督のコメントだ。
星野一樹監督代行(carenex TEAM IMPUL)
「戦略に関してはチームとして決めた訳ではなく、それぞれの号車のスタッフがベストを尽くせる作戦を採った結果、それぞれ別の戦略になったというだけです。そんな中で37周を戦ってもあれだけ接戦でゴールできたことは、チーム全体としてものすごいことを成し遂げられたと思います」
「(ーー終盤の平川と関口のバトルについて)複雑な気持ちでした。平川もここ数戦苦渋をなめていたし、関口も前回の富士で95%くらいレースを支配しながら、チーム側の責任で勝てなかったので……2台が同時にゴールして欲しいと思うくらいでした」
「(ーー接触はしないように、という指示などはあったか)一切ないですね。インパルは2台が戦っていたら監督は喜ぶし、それはファイナルラップでも1〜2周目でも変わらないと思います。彼らは序盤から素晴らしい戦いをしていました」
「前回本当に悔しい結果に終わったので、今回は両方勝つくらいの気持ちで乗り込んで来ました。その中で昨日悔しい戦いになったので、監督とエンジニアと高橋工場長とミーティングを重ねました。ドライバーは素晴らしい走りをしているので、こっちが足を引っ張らないようにして、予選で3列目くらいまでに入って決勝をきっちり戦えば挽回できると思っていました」
優勝:関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)
「(前回の優勝から)3年と間が空いてしまいましたが、7番グリッドから優勝できて嬉しいです。平川選手のペースは速かったですが、抜かれない自信はありました。ミスなくしっかり抑え切ることができて、何よりもホッとしたという気持ちです」
「(ーーピット戦略について)正直トラフィックには結構引っかかりました。自分のペースで走れていなかったのでこの作戦は失敗かなと思いましたが、結果的に速いタイムで走ることはできたので、これが正解だったのかなと思います。ただピットアウトした場所にもっとクルマがいたら勝てなかったし、逆に少なかったらもっと楽になっていただろうし……レースは結果論ですよね」
「(ーー最後のバトルについて)平川選手が野尻選手と牧野選手を抜いたのはミラーで見えていたので、速いのは分かっていました。彼はどんどん近付いてきましたが、逆に燃えてきて、腕の見せ所だと思い気合いが入りました。とりあえずインだけは空けたくないと思っていました。インを空けてズバッと抜かれるくらいなら、自分ひとり止まれなくて飛んでいく方がいい、そのくらいの気持ちでやっています。もしかしたらF4やF3に乗っている時だったら、イン側のダスティなところに乗ってロックしてタイヤを痛めたかもしれません。そこは大人なので、経験を活かしてしっかり抑えました」
2位:平川亮(carenex TEAM IMPUL)
「ここまで2回連続リタイアだったので、しっかりポイントを獲得して表彰台に登れて良かったです。もちろん勝ちたかったですが、6番手から2位なので上出来かなと思います。鈴鹿では2連勝して、シーズンを締めくくりたいです」
「レースでは前が開けるまで我慢して、隊列についていきました。前が開けてからも、プッシュせずマネジメントして走っていました。タイヤ交換が速かったので思ったよりも前に出られて、関口選手と戦うチャンスが生まれたと思います」
3位:牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「5番手スタートから3位で、ポジションを上げることができました。展開としては2番手を走っていましたが、自分のペースも良くはなかったので関口選手を抜きにいくほどのペースはなかったと思います」
「戦略については、関口さんと同じく正直失敗したと思いました。しかしペースが良かったので、結果的にうまくいきました。今までレースペースが厳しかったですが、前戦富士でも(第5戦)SUGOも良く、今回も良かったです。予選順位がもう少し上に行ければ決勝はもっと楽になると思います」
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