スーパーGTがレギュレーションの改訂を発表。ピットイン義務の免除/適用の分かれ目は「レース距離75%」と明記
スーパーGTのプロモーターであるGTアソシエイションが、スポーティングレギュレーションの一部改訂を発表。当初のレース距離を完了せずレースが終了した場合の処遇等について加筆された。
スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションが7月7日にふたつのブルテンを発行。8月に行なわれる第4戦富士を前に、競技規則を一部改訂したことを明らかにした。
まずブルテンNo.033-Sで明らかになった規則改訂のメインとなっているのが、レースが途中終了となった際の処遇について。これは6月の第3戦鈴鹿を受けて論争となっていた部分だ。
6月の鈴鹿戦では、終盤に大クラッシュが発生したことで赤旗中断となり、そのまま再開されずレース終了が宣言された。この時点でGT500クラスは、2回の給油義務の内1回しか消化していない3号車Niterra MOTUL Zがトップに立っており、暫定結果では3号車の優勝とアナウンスされた。
しかしこれを受けて多数のチームが抗議。その抗議が認められた結果、3号車には60秒のタイム加算が行なわれ、優勝は19号車WedsSport ADVAN GR Supraに覆った。
給油義務を消化していない3号車が優勝とされた当初の暫定リザルトを巡っては、過去の裁定や見解との整合性について疑問を持ったことで抗議をしたチームがあった一方、給油義務未消化の場合の処遇についてレギュレーションで明文化されていない以上、ペナルティを与えることはできないとして、抗議をしなかったチームもあるとされている。こういった経緯からレギュレーションの整備を求める声が挙がっていたが、この度ブルテンによって具体的な処遇が示された。
レギュレーションの第38条『レース終了』には新たに第7項、第8項が追加。次のように記された。
「チェッカーフラッグを受けた時点で当該競技会において義務付けられたピットイン回数を履行しなかった場合、当該車両は失格とする」
「先頭競技車両が2周回を完了し、当初のレース距離(時間レースの場合は「当初のレース時間」)の 75%(小数点以下切捨)未満でセーフティカー活動中あるいは赤旗中断のままレースが終了する場合、当該競技会において義務付けられたピットイン回数の履行が免除される」
「当初のレース距離(同上)の75%(小数点以下切捨)を超えた時点で、順位認定される周の完了までに当該競技会において義務付けられたピットイン回数を履行していない車両は競技結果に対して1周減算とする」
このように、レギュレーションで定められたピットイン回数の未消化が不問となるのか、ペナルティの対象となるのかの境目は“75%”となることが明記された。今後のレースにおいては、当初のレース距離(時間)の75%を超えた段階で義務付けられている回数の給油を終えていないチームは、アクシデント等でレースが途中終了となった場合にペナルティを受けるということを織り込んだ上で戦う必要がある。
また、ブルテンNo.034-Sではスポーティングレギュレーションの付則であるセーフティカー運用規定についての改訂箇所が示された。
セーフティカーが出動してからは、基本的にピットレーン入口はクローズとなり、ピットインすることはできず、違反した場合は60秒のペナルティストップが科される。ただその中にもいくつか例外は存在し、全車の整列が完了してモニター上に「ピットレーンオープン」のメッセージが提示された場合はピットインが許され、ドライバー交代を除く作業が許されていた。
これについては、例外のケースが追加。「セーフティカーが出動してから並び替えまでの2周回(セーフティカーがピット入口を2回通過し並び替えのためにメインストレート上に停止する周回)まで」はドライタイヤからレインタイヤに交換するためのピットインが許可されることになった。
これまでは、レース中にドライからウエットへと急激に天候が変化する際、アクシデントによってセーフティカーが出てピットレーンクローズになってしまうと、ドライタイヤを履く車両がタイヤ交換できず、雨の中で走行を続けることを強いられる、というケースもあった。ただ今後は、安全のためレインタイヤへの交換は許可される。
またピットレーンの混雑を緩和して安全性を高めるため、前述の整列後のピットレーンオープンに関しても、まずGT500車両のピットインが許可され、次の周回でGT300車両のピットインが許可される形に変更された。
なお、これら例外のピットストップの場合は全て、ピットイン義務の回数には含まれないことも新たに明記された。
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