F1より速いスポーツカー!? ポルシェ919”Evo”がスパ最速を更新
ポルシェ919Hybridの大改造マシン”Evo”がスパ・フランコルシャンをアタック。昨年のF1のPPタイムを更新する速さを見せた。
写真:: Porsche
ポルシェ919Hybridの大改造マシンが、スパ・フランコルシャンの非公式ラップレコードを更新。昨年のF1ベルギーGPでルイス・ハミルトンがメルセデスW08で記録したのより速いラップタイムを記録した。
このポルシェ919Hybridは”Evo”仕様とされ、ニール・ジャニのドライブによりスパ・フランコルシャンを1分41秒770で駆け抜けた。これまでの記録は、昨年ハミルトンが記録した1分42秒553。約0.8秒上回ったことになる。
昨年限りでWECのLMP1クラスから撤退したポルシェは、この919Hybridを使い、ワールドツアーを展開することを計画している。しかし、WECに参戦しないということはレギュレーションに縛られないということを意味するため、ポルシェはこの919Hybridに大改造を加えた。
「この新たなる成功は、LMPチームの懸命な仕事ぶりの結果であり、エンジニアにとっては誇るべき1日である」
ポルシェのLMP1プロジェクトを率いつアンドレアス・ザイドルはそう語る。
「ニールと、それを達成するために協力したドライバー全員にも、おめでとうと言いたい」
「2017年のLMP1に参戦した6人すべてのドライバーが、このプロジェクトに貢献した。今回のターゲットは、WECのレギュレーションから解放された時の、ポルシェ919Hybridの能力を示すことだった」
この919Hybrid”Evo”には、前述の通り多くの変更が加えられている。まずはフロントディフューザーとリヤウイングが拡大。そしてフロントとリヤにDRSが追加されている。さらに燃料流量制限を撤廃したため、エンジンから多くのパワーを得ることに成功。当初500bhpだったもの出力が720bhpまで引き上げられ、359km/hの最高速を達成した。ハイブリッドシステムも、2017年に使用されたモノと比較して、さらに40bhpを生み出すようになった。
「この919Evoは、容赦ないという印象だ」
ドライブを担当したジャニはそうコメントした。
「間違いなく、僕がこれまでに走らせてきた中で最速のクルマだ。グリップレベルも全く新しい次元だった」
「1周した時のスピードはものすごく速くて、求められる反応速度は、僕はWECで慣れていたモノとは非常に異なっていた」
「今日の僕らは、2017年のF1のポールタイムより速かったというだけではない。WECの昨年のポールポジションタイムと比較すれば、12秒も速かったんだ!」
「僕らは非常に情熱的な3日間をスパで過ごした。クルマのパフォーマンスは最高だったよ。エンジニアたちはクルマをセットアップするのに素晴らしい仕事をしたし、ミシュランのタイヤも驚くべきモノだった」
この919”Evo”は、この後ニュルブルクリンク24時間の際に走行を行い、7月のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード、9月のブランズハッチ、10月のラグナセカでパフォーマンスを披露する予定だ。
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