WEC富士、LMP2クラスの激戦にも注目! クビサ「毎ラップ限界までプッシュしてるよ!」
3年ぶりの開催となるWEC富士。初登場となるハイパーカーだけでなく、激戦が繰り広げられるLMP2クラスにもぜひ注目してほしい。
写真:: JEP / Motorsport Images
3年ぶりの開催が実現したWEC(FIA世界耐久選手権)の富士ラウンド。トヨタのGR010 HYBRIDやプジョーの9X8といったハイパーカーが大きな注目を集めている。
一方で、他の3クラスも見逃せない激戦が繰り広げられており、特にオレカのシャシー+グッドイヤーのタイヤという、実質ワンメイク状態となっているLMP2クラスは、名だたるドライバーたちが熾烈な争いを繰り広げている。
BMWザウバーのドライバーとして、富士スピードウェイで行なわれたF1日本GP(2007〜2008)に参戦し、2008年には2位表彰台を獲得したロバート・クビサも、そのひとりだ。
彼は#9 PREMA ORLEN TEAMでルイ・デレトラやロレンツォ・コロンボとマシンをシェア。予選ではアタック担当も務めた。
「2007年の時は大雨で、2008年の決勝はドライになったけど、今回はとても天気が良いね。本当は富士山をサイクリングしたかったんだけど、水曜日は雨が降っていてできなかったので、また来年戻ってこないといけないね!」
そうにこやかに語ったクビサ。予選最後のアタックではセクター2まで好ペースを刻んでいたものの、アタックをまとめきれなかったようだ。ただ、青空が広がって路面温度が上がった影響はなかったという。
「ブレーキングでオーバーシュートしてしまったんだ。グリップが難しくて、うまくパフォーマンスが発揮できなかったんだ。予選で路面温度が上がった影響はない。グッドイヤーのタイヤはレンジが広いから、レースになれば違ってくるかもしれないけど、短い走行だと違いはないんだ」
クビサはグッドイヤーが供給するタイヤについて、良い意味で驚いたと明かし、まるでスプリントレースかのように毎周フルプッシュしていると語った。
「オレカとグッドイヤーの組み合わせは、耐久レースにおいてとても良いパッケージだ。色々なチームがそれぞれのやり方でオペレーションをしているし、富士やル・マン、スパなど幅広いサーキット、幅広いコンディションに問題なく対応しているので、良い意味で驚いたよ」
「マシンが大きく違うから、F1と比較はできないけど、ひとつのタイヤでロングスティントにも対応して、問題なくパフォーマンスを発揮できるようにしなくてはいけないのはタイヤメーカーにとってチャレンジングだよね」
「F1にいたからこそ難しさも分かっているので、常に安定したタイヤを供給しているというのは、ドライバーにとって助けになっている」
「耐久レースは長いから、タイヤマネジメントが大事だと思われるかもしれないけど、実際にはそんなことはなくて毎ラップ限界までプッシュできるんだ。最初はそれにすごく驚いたね」
WECを満喫している様子のクビサ。フォーミュラとは違う、耐久レース独特の難しさについて、彼は「昨年に耐久レースに参加した時、うまくいくかは分からなかった」と話す。
「自分のことだけじゃなくて、チームのことを考えなくてはいけないし、セットアップも好みがあるから全員が良いと思えるようなスイートスポットを見つける必要がある。誰かが困難に直面した時はそれを助けなくてはいけない。でもそれが自分にとってプラスになってくるんだ。それが耐久レースの難しさでもあるよね」
3人のドライバーが長いレースを全力で戦い、1台のマシンをフィニッシュまで無事に届けることを目指す耐久レース。13台が同じパッケージで競い合うLMP2クラスは、富士でも熱いレースを見せてくれるに違いない。
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