WECプロローグ:テスト初日はトヨタ7号車のロペスが最速タイム。キャデラックも速さ見せる
1週間後のWEC開幕戦を前にセブリングで行なわれた公式テスト『プロローグ』の初日は、トヨタの7号車がトップタイムをマークした。
写真:: JEP / Motorsport Images
FIA世界耐久選手権(WEC)の開幕を1週間後に控え、セブリングで公式テスト『プロローグ』が実施された。その初日は、トヨタGR010ハイブリッドの7号車がトップタイムをマークした。
7号車のホセ・マリア・ロペスは、午前のセッションで1分48秒208をマーク。これにトヨタ8号車の平川亮も1分48秒293で続き、ワンツーとなった。
3番手となったのは、チップ・ガナッシ・レーシングのオペレーションでWECに参戦するキャデラックVシリーズ.Rの2号車。リチャード・ウェストブルックが1分49秒253を記録している。
この3台は午後のセッションもトップ3に並んだ。午後のトップはキャデラック2号車で、アール・バンバーが1分48秒429を記録。トヨタ8号車のセバスチャン・ブエミが1分48秒443、7号車のロペスが1分28秒553でそれに続いた。
この3台に次ぐポジションを争ったのが、ポルシェ963とフェラーリ499Pだ。午前はポルシェの5号車が4番手、6号車が6番手。フェラーリ51号車が5番手、50号車が7番手とほぼ互角。午後はフェラーリ50号車が4番手、51号車が5番手とポルシェ2台の前につけたが、50号車のタイムは1分49秒402とトップ3台からは1秒ほど遅れた。
昨シーズン中盤からデビューしたプジョーの2台は、午前・午後ともに8・9番手。特に93号車は、午後にジャン-エリック・ベルニュがドライブ中にLMP2車両と接触してしまい、走行時間を失っている。
グリッケンハウス708号車とヴァンウォール4号車はLMP2クラスのトップタイムを上回れず、苦しいポジションに。共に1分52秒台のタイムとなっている。
トヨタの2台は周回数でも最多で、初日だけで278周を走破。ポルシェの204周、フェラーリ199周、プジョーの173周を上回った。プジョーは93号車が午後に12周しか走れなかったことが響いた。1台体制のチームの中ではキャデラックは102周を走っており快調、同じく1台体制のグリッケンハウスは91周、ヴァンウォールは86周だ。
なお、LMP2クラスは午前午後共に22号車のユナイテッド・オートスポーツが最速。午後にはフィル・ハンソンが1分51秒492をマークしている。また元F1ドライバーのダニール・クビアトが1分51秒534を叩き出し、プレマ63号車を2番手につけている。
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