2022年ダガールラリーにダニーロ・ペトルッチがKTMから参戦! 「夢が叶った」
MotoGPで2度優勝経験のあるテック3のダニーロ・ペトルッチはMotoGPでのキャリアを終え、2022年からはKTMと継続し、ダガール・ラリーへ出場することが明らかとなった。
写真:: KTM Images
ダニーロ・ペトルッチは今シーズン、ドゥカティからテック3へと移籍。しかし、KTMでの初年度となった2021年シーズンはこれまで目立った成績を残せていない。そんな中、シーズン中盤からはペトルッチの来季に関して、ダガール・ラリー参戦の話が度々浮上していた。
そして今回、ペトルッチは正式にサーキットでのこれまでのキャリアを終え、2022年からはクロス・カントリーでのキャリアを新たにスタートすることが明らかとなった。
ペトルッチは既にKTMラリーのスポーツマネージャーであるジョルディ・ヴィラドムスの指導のもと砂漠でのテストを終えており、ダガール・ラリー初挑戦に向け、ナビゲーションやライディングの技術を磨いている。
またKTMは、トビー・プライス、マティアス・ウォークナー、ケビン・ベナビデスといったラリーライダー達がペトルッチのラリー移行をサポートするという。
「ダガールでレースをするという夢が叶ったよ」
ペトルッチはこのように言った。
「子どもの頃、80年代や90年代のダガール・ラリーをビデオテープで見ていた時から、ずっとやりたいと思っていたイベントなんだ」
「そして今、KTMのおかげでその夢が実現した」
「まず、この素晴らしい機会を与えてくれたKTMに感謝したい。MotoGPとダガール・ラリーにわずか1ヵ月(のインターバル)で出場するのは、僕だけだと思うから誇りをもって臨みたい」
「最大の目標は、レースを完走して楽しむことだ」
「始めてのアプローチとしては、ジョルディと一緒にトレーニングをしたことだ。彼は何度もレースに出場し表彰台にも上っているから、この特別な技術(砂の上を走る)を身につけるのに大きな手助けとなってくれているよ」
「最近KTMのダカールに出場する選手と一緒に、ドバイの砂丘でKTM450ラリーの最初のテストがあったんだけど、彼らからたくさん学ぶことができた」
「彼らのライディングを見れて最高だった。それにとても親切で役立った」
「これからの1ヵ月のトレーニングで十分な準備ができることを望むよ。もちろん、タフなレースになると思うけど、楽しみだ」
ペトルッチは現在のテック3での立場が危うくなった頃から、ダガール・ラリーへの出場を考えていた。
8月にmotorsport.comはKTMがペトルッチのラリー参戦をサポートすると報じていたが、サウジアラビアで開催される2022年のダカール・ラリーまで2ヵ月を切ったこのタイミングで参戦が確定した。
「ダニーロの才能と人間性は数少ないエリートレベルの人であることを表している。そして、我々は彼がアスファルトから砂丘へと(戦いの場を急激に)移行することに対応できるレベルの選手だと信じている」
KTMモータースポーツディレクターであるピット・ベイラーはこのように語った。
「テック3の一員として、MotoGPでのプロジェクトに参加してくれた彼のプロフェッショナリズムと全ての努力に感謝したい。そして今、他の“世界”を目指す時がきた」
KTMは2000年代に入りこれまで18回という前代未聞の連覇を達成。しかし、2020年にサウジアラビア大会でホンダに敗れ、2021年も二輪部門で優勝することができずに終わった。
2022年ダガール・ラリーは、1月2日から14日までの日程で開催され、約8,000kmを走行する。
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