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予選通過ギリギリだったアロウズが、後半はあわや優勝&PP。ヒルが“カーナンバー1”に相応しい輝き見せる|シーズン中に“確変”したF1チーム/ドライバーたち

F1の歴史の中でシーズン後半戦に大きく成績を上げたチーム/ドライバーをピックアップ。1997年のアロウズは、当初は下位チームながら後半戦に優勝やポールポジションまであと一歩という活躍を見せた。

Damon Hill, Arrows Yamaha A18

 2023年のF1では、マクラーレンが後半戦に見違えるようなパフォーマンスアップを果たした。F1の歴史の中を見ても、前半戦から後半戦にかけて大きく成績を上げた例はいくつかある。1997年のデイモン・ヒルとアロウズもそのひとつと言えるだろう。

 1996年、ウイリアムズで悲願のワールドチャンピオンに輝いたデイモン・ヒルは、同年限りでチームを追われ、下位チームのアロウズに移籍。エンジンはヤマハ、タイヤは同年からF1に参戦したばかりのブリヂストンと、日本色の強いパッケージでもあった。

 しかしアロウズの戦闘力は優れず、開幕戦オーストラリアGPの予選でカーナンバー1をつけるヒルがトップから5.4秒落ちの20番手。チームメイトのペドロ・ディニスに至っては107%ルールもクリアできないという、惨憺たる状況でシーズンをスタートさせた。

 この年のマシンA18は、フランク・ダーニー作のマシンだった。しかしシーズン途中でチームに加入したテクニカルディレクターのジョン・バーナードが改良を施し、パフォーマンスは徐々に改善を見せた。

 第11戦ハンガリーGPではヒルが予選3番手に入ると、決勝ではグッドイヤータイヤ勢がブリスターに苦しむ中、ブリヂストンを履くヒルが首位浮上。独走態勢を築いていたが、残り数周でマシントラブルが出てしまい、ペースダウン。惜しくも2位に終わった。

 その後もアロウズはルクセンブルクGPでディニスが5位入賞、ヨーロッパGPでヒルがポールポジションから0.058秒差の予選4番手と、前半戦では考えられなかったパフォーマンスを見せた。

 アロウズは以降もF1に参戦を続けるが、中堅、下位のチームという立ち位置から脱却することはできず、2002年のシーズン途中に撤退。ヒルのハンガリーでの2位は、チームにとって最後の表彰台となった。

 

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