ヤマハ、フォーミュラE参戦開始……初戦で見えた課題を解決し、メキシコでの第2戦へ「色々な作り込みが課題だった」
ヤマハのフォーミュラEパワートレイン開発を統括するヤマハ発動機の原隆技術・研究本部AM開発統括部長に話を訊いた。
Lucas di Grassi Lola Yamaha ABT Formula E Team Lola-Yamaha T001
写真:: Alastair Staley / Motorsport Images
今シーズンからローラと組み、アプトにパワートレインを供給する形でフォーミュラEへの参戦をスタートさせたヤマハ。昨年末に行なわれたサンパウロE-Prixで初戦を終え、今週末には第2戦目となるメキシコシティE-Prixを戦う。
そんなヤマハのフォーミュラEプロジェクトを統括する、ヤマハ発動機の技術・研究本部AM開発統括部長である原隆に、東京オートサロンの現場で話を聞いた。
ヤマハにとってのフォーミュラE初戦となったサンパウロE-Prixは、ゼイン・マローニが12位で完走。チャンピオン獲得経験もあるルーカス・ディ・グラッシはリタイアとなった。
「まずは完走できたので、良かったなと思っています。ここに漕ぎ着けられたところはよかったと思いますし、走ってみて分かった課題というモノもたくさんあります」
原統括部長はそう語った。
「ソフトウェアや制御も含めた作り込みが課題でした。一応走り切ることはできましたけど、新たな課題も見えましたので、今回のレースに向けてはその課題にも対策できている状態で出られる予定です」
2024年の東京E-Prix直前に行なわれた参戦発表の際、ソフトウェアの開発は基本的にはローラが担うと説明されていた。しかし実際には、ローラとヤマハが色々な部分で絡んでいるのだという。
「我々の参戦の目的は、電動技術の獲得です。この最先端の電動技術って、それを使いこなす周辺技術が重要なんです。電動の制御性の高さで色々なことを行ないますから、そういうことを学ぶのが目的なんです」
「ですから我々は、パワートレインの中のモーター、インバータ、ギャップボックス(要確認)というコンポーネント系もそうですし、インバータやクルマ全体の制御という部分にも関わっています」
では開幕戦を戦ったことで見えてきた課題とは一体何なのか? それを尋ねてみたが「簡単にできるところですが、そこはちょっとお答えできないんですよ」との回答だった。
しかし今季のフォーミュラEは、昨年までと比べると、まるで異なるレースになっているように見える。昨シーズンまではアタックモードは”無用の長物”のようにも見え、いかにタイムロスなく消化するかということに各チームは腐心していた。しかし今季からはアタックモードを起動すると、マシンは四輪駆動となり、明らかにアドバンテージがある。勝ったのは、このアドバンテージを完璧に活かしたミッチ・エバンス(ジャガー)……彼はグリッド最後尾からスタートしたドライバーだった。
これには、チームも驚いていたと、原統括部長は明かしてくれた。
「正直、チームの関係者はみんなびっくりしていました」
「これは使えるぞと思うのと同時に、いつ使うかが鍵になりそうです。前回は後半に使ったチームが結構上位にきました。ただそれは荒れたレースで、レッドフラッグが何度も出て、隊列が縮まっていたからだとも言えます。そう考えれば、前半に使って逃げる方がいいかもしれません。色んなやり方があると思います」
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