フォーミュラEのドライバー陣は超豪華! 初開催、東京ePrixにもF1経験あるドライバーが多数参戦
いよいよ開催が迫るフォーミュラE東京ePrix。今回は、シリーズを戦うドライバーに注目。F1を経験したドライバーも多くいる豪華ラインアップ。当日の模様はJ SPORTSで放送される。
市街地コースを主戦場に、電動フォーミュラカーで競われるフォーミュラE。日本での初開催となる東京ePrixが日に日に迫っており、当日はJ SPORTSで10時から17時まで、予選から決勝まで余すことなく生中継される。
日本において、本格的な公道レースが開催されるのはこの東京ePrixが初。記念すべきレースとなる。
フォーミュラEは、最先端の技術を用いたEVフォーミュラカーが市街地サーキットで競い合う迫力のレースが魅力だが、そのマシンを操るドライバーたちは当然ながら豪華なラインアップとなっている。
フォーミュラカーレースの最高峰であるF1の経験があるドライバーも多い。今回は、ドライバーたちのキャリアに注目してみよう。
DSペンスキーのマシンを駆るジャン-エリック・ベルニュ
写真: DPPI
最もF1での経験が豊富なのは、2度フォーミュラEのチャンピオンに輝いているジャン-エリック・ベルニュだ。フォーミュラEではDSペンスキーのマシンを操っている。彼は2012年から2014年にかけてトロロッソでF1をドライブ。58レースで51ポイントを獲得した。
トロロッソのシートを失った後は、フェラーリのテストドライバーを務め、現在WEC(世界耐久選手権)などでも活躍している。
エンヴィジョン・レーシングのセバスチャン・ブエミも、フォーミュラEの王者経験者でありトロロッソでF1を戦ったドライバーだ。2009年から2011年にかけて55戦に出走。獲得ポイントは29点となっている。
ブエミは今もトヨタからWECに参戦している他、フォーミュラEでは日産・e.ダムスのドライバーとして4シーズンに渡って戦っており、日本のファンにも馴染み深いドライバーだ。
DSペンスキーのストフェル・バンドーンも、日本のファンにはお馴染みのドライバーだと言える。2016年にはスーパーフォーミュラを戦い、F1へとステップアップしたバンドーンはマクラーレンから計42戦に出走し、26ポイントを得ている。
ホンダと組んだマクラーレンが低迷期だったこともあり、F1では大活躍とはいかなかったが、フォーミュラEではメルセデスと共にチャンピオンに輝いた。現在もアストンマーティンのF1リザーブドライバーを務めている。
マヒンドラのニック・デ・フリーズ
写真: Alexander Trienitz
昨シーズン前半、アルファタウリからF1に参戦したニック・デ・フリーズも、今季はフォーミュラEに参戦中である。
デ・フリーズはバンドーンのチームメイトとしてメルセデスのフォーミュラEチームで活躍し、2020-21年シーズンにはチャンピオンに輝いている。
2022年は複数のチームからF1のフリー走行1回目に出走し、同年のイタリアGPでウイリアムズから代役ながらF1デビュー。ここで素晴らしい走りを見せ、翌年にはアルファタウリのF1レギュラーシートを掴んだ。日本人F1ドライバーの角田裕毅のチームメイトとしてF1に臨んだデ・フリーズだったが、思うような成績を残すことができず、シーズン半ばにシートを失うことになってしまった。F1出走は11回、2ポイントを獲得した。
今季のデ・フリーズはマヒンドラのマシンを駆ってフォーミュラEに参戦。当然東京ePrixにも参戦する。また、トヨタWECチームのドライバーも務めている。
F1を戦った経験のあるフォーミュラEドライバー最後のひとりは、パスカル・ウェーレインだ。メルセデスの育成ドライバーとして、キャリアを進めてきた彼はテストでフォースインディアとメルセデスのマシンをドライブ。2016年にマノーからF1デビューを果たした。翌年はザウバーに移り計40戦に出走。6ポイントを獲得した。
DTMで最年少チャンピオンに輝いた経歴を持つウェーレインは、メルセデス育成ドライバーを外れた後、フェラーリの開発ドライバーを務めた。現在はポルシェのドライバーとして、フォーミュラEを戦っている。
実際にF1を戦った経験を持つドライバーは上記の6人だが、他にもF1と深い関わりを持つドライバーは多い。
例えばアンドレッティのジェイク・デニスは、レッドブル・レーシングのシミュレータ・ドライバーを務めており、昨シーズンのアブダビGPのFP1では、同チームのマシンを駆ってF1公式セッションデビューを果たした。
日本のファンにもお馴染み、ジャガーのニック・キャシディはポイントリーダー
写真: Alastair Staley / Motorsport Images
他にも、F1テストの走行経験があるドライバーは8人もいる。2019-20年にフォーミュラEの王者に輝いたアントニオ・フェリックス・ダ・コスタもそのひとり。レッドブルからF1ヤングドライバーテストに参加し、トップタイムをマークするなど速さを見せた。トロロッソのドライバー候補に名前が挙がったこともあるが、めぐり合わせもあってかシート獲得には至らなかった。
マクラーレンのジェイク・ヒューズや、マセラティのマキシミリアン・ギュンターはF1のシミュレータ作業を担当しており、F1と関わりがほぼないドライバーは22人中わずか5人だ。
とはいえ、ジャガーのニック・キャシディや日産のサッシャ・フェネストラズといったドライバーは日本で大活躍しているし、GP2/F2で勝利した経験のあるミッチ・エバンス(ジャガー)やノーマン・ナトー(アンドレッティ)、DTMで活躍したニコ・ミューラー(アプト・クプラ)など、F1に関わりがなくとも実力は確かなドライバーたちが揃っている。
東京ePrixでは、本稿で紹介したドライバーを含め全22人が激しいバトルを展開してくれることだろう。
そのフォーミュラE東京ePrixは、スポーツテレビ局『J SPORTS』で生放送予定。J SPORTS 1およびオンデマンド配信で、3月30日(土)の10時から予選/決勝がノンストップで放送される。お気に入りのドライバーを見つければ、日本初開催のフォーミュラEをより楽しめることだろう。
J SPORTSのフォーミュラE東京ePrixの配信詳細は、同社のホームページ(https://www.jsports.co.jp/motor/formulae/)をチェックしていただきたい。
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