アロンソ、インディ500挑戦は当面今年が最後?「F1復帰後の挑戦は難しい」
フェルナンド・アロンソは、来週出走するインディ500について、来季からはルノーからF1に復帰するため、これが最後の”三冠”挑戦になるだろうと語った。


2017年、フェルナンド・アロンソはインディ500に初参戦を果たした。当時のアロンソはマクラーレンからF1に参戦していたが、このインディ500に挑戦するため同日に行なわれたモナコGPを欠場……インディ500でも、ホンダエンジンにトラブルが起きるまで、勝利を争っていた。結局同レースを勝ったのは、佐藤琢磨である。
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2018年限りでF1を離れたアロンソは、昨年もインディ500に挑戦。しかし予選落ちに終わっている。そして今年、3度目となるインディ500挑戦を来週に控えている。もしこのレースに勝利することになれば、F1モナコGPとル・マン24時間レースを含め、世界三大レース完全制覇を果たすことになる。
ただ2021年にはルノーからF1復帰を果たすことが決まっているアロンソ。今年の挑戦が、インディ500に勝つための最後のチャンスになると思うかと尋ねられると、「それはいい質問だ」とアロンソは語った。
「今後2年間は、ここに来るのは不可能だろう。もしレースに出たいと思っても、予選の週末にここに来ることはできない」
来年はインディ500の決勝とF1モナコGPの日程は重複しないものの、インディ500の予選がモナコと被ってしまうことになるのだ。
「来年はマクラーレンとF1を戦うわけではない。そういうことはできない。だから、少なくとも2年はここに来ることはないだろう」
「現時点では、僕はここで、イベントを楽しむ準備ができている。そして最善を尽くす準備ができ、できるだけチームを助けようとしている。将来的にどうなるのか、その可能性を見てみよう。もしいつか、最終的にレースに勝つことができたら、それは別の可能性を開くことになるだろう」
インディ500の後、アロンソはどんな日々を送るのか? それを尋ねると、彼は次のように語った。
「2018年限りでF1をやめた。その後、2019年はあまりにも忙しすぎた。あまりにもアクティブだったんだ。1月からレースをした。デイトナ24時間だ。その後セブリングに行って、テスト、そしてスパのWECを走り、ル・マン24時間を戦った。インディ500も走り、クルマの準備もした。1年中フルアタックの状態だった」
「2020年は少しリラックスしたいと思った。1月にダカール・ラリーを走り、その後はインディ500に集中した。シーズン後半は完全にリラックスして、力を蓄えることに充てるよ。2021年にはF1に戻る。それが非常に厳しい挑戦になるかもしれないということを分かっている」
「新型コロナウイルスの感染が広がったことで、静かなシーズンとなった。想像していた以上にね。でも僕の場合は、インディ500への挑戦を実行する計画を立てた。それが僕のやっていることだ。でも8月24日からは、肉体的にも精神的にも、自分の準備を整える静かな季節になる。ルノーと数日間シミュレータを使うかもしれない。そして、彼らがコース上でどう働いているのかを確認するために、2〜3つのグランプリに帯同すると思う。でも、今年の後半はとても楽な日々になるはずだ」
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