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波乱が続き、サバイバルレースの様相に。トヨタ7号車はリタイア……僚友8号車がフェラーリと首位争う|2023年ル・マン24時間:12時間経過

2023年のル・マン24時間レースは、折り返しとなる12時間が経過。波乱が続く中、51号車フェラーリと8号車トヨタによる首位争いが展開されている。

#8 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid of Sebastien Buemi, Brendon Hartley, Ryo Hirakawa

 記念すべき100周年大会として開催されている2023年のル・マン24時間レース。折り返しとなる12時間を経過した段階では、51号車フェラーリと8号車トヨタが優勝争いを展開している。

 スタートから大波乱の展開となっている2023年のル・マン24時間。決勝は6時間が経過する直前、暗闇がサーキットを包んだ頃から、雨が降り始めた。これはレース中2回目の降雨である。

 この雨は実に激しく、各車ともウエットタイヤに履き替えたものの、コースオフするマシンが相次いだ。

 そんな中先頭を走るのは、51号車フェラーリ499P。2番手には94号車プジョーがつけていたが、首位フェラーリとの差は1分以上。3番手には94号車プジョーから約10秒遅れで、小林可夢偉がドライブする7号車トヨタが続いた。

 レーススタートから7時間が経過する15分ほど前、75号車ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツが突如スローダウン。コース脇にマシンを止めることになった。

 徐々に雨の勢いは弱まり、7時間が経過しようかという頃からドライタイヤへ履き替えるマシンが徐々に出始める。フェラーリの50号車は真っ先にドライタイヤを履いたマシンのひとつだった。その他のマシンもドライタイヤに交換していく中、闇夜のサルト・サーキットの上空を、花火やドローンアートなどが彩った。

 レース8時間経過を目前にしたタイミングで、首位が交代。アレッサンドロ・ピエール・グイディが駆る51号車フェラーリが、シケインで他車のコースアウトの煽りを食う形でスピン。無事再スタートを切ることはできたが5番手まで落ち、これでトップは94号車プジョーとなった。

 その直後、テルトルルージュ手前でアクシデントが発生。数台が絡む接触に、2番手に上がっていた7号車トヨタが巻き込まれてしまった。

 小林可夢偉がドライブする7号車トヨタはスローゾーンで減速したものの、後続のマシンに追突されるような格好となってしまった。ダメージを負った7号車は一旦再始動してスロー走行でピットを目指すも再び止まってしまい、小林はマシンを降りて無念のリタイアとなった。

 この事故を受けてセーフティカーが出され、約1時間に渡って隊列を先導した。平川亮がドライブする8号車トヨタはトップと同一周回につけていたことが幸いし、2番手でリスタートを迎えることができた。そしてリスタート直後、94号車プジョーを抜いて首位に浮上した。

 レース開始から10時間が経過するタイミングで、50号車フェラーリがトラブルを抱えてガレージイン。メカニックがフロントに大挙して大掛かりな作業が行なわれたため、上位戦線から脱落した。

 やがてレースは8号車トヨタと51号車フェラーリによる首位争いとなっていく中、3番手を走っていた94号車プジョーがクラッシュ。自力でピットに戻り、修復の後にレースに復帰していったが、こちらも大きくポジションを落とした。

 51号車フェラーリと8号車トヨタによるトップ争いは、2台が同時ピットインした際にタイヤ無交換を敢行した51号車が前に出たが、ちょうどレースが折り返しの12時間を経過した直後、フレッシュタイヤの8号車トヨタを駆るセバスチャン・ブエミがフェラーリに追いつき、再度首位を奪還。ドライバーがブエミからブレンドン・ハートレーに交代してからも首位を堅守し、後続とのギャップを広げつつある。

 ここまでサバイバルレースの様相を呈しているル・マン24時間。ここからも何が起きてもおかしくない状況だ。

 
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