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野尻智紀がモータースポーツをもっと広めたいと考える理由「チャンピオンを獲っても何もなかった……でも好きなんですよ、レースが!」

スーパーフォーミュラやスーパーGTに参戦する野尻智紀は、最近では積極的にSNS等で近況を発信し、レース後の会見などでもキャッチーな言葉を発する。それには、もっと日本のモータースポーツを盛り上げたいという想いが背景にある。

Tomoki Nojiri

 スーパーフォーミュラやスーパーGTで活躍する野尻智紀。彼はここ最近、発言にしても、ソーシャルメディアなどでの発信にしても、もっとモータースポーツを広めたいという想いが感じられる。イベントへの出席についてもそうだ。そんな野尻に、その背景を尋ねた。

 野尻はフォーミュラE東京E-Prixの翌日に同じ東京ビッグサイトで行なわれたE-Tokyo Festivalに来場。メインステージで行なわれたeモータースポーツリーグ”UNIZONE”の特別戦に出場した。

 野尻はこのUNIZONEに参戦する理由のひとつに、多くの人たちにモータースポーツの魅力を伝えたいという想いがあると明かしてくれた。

 ここ数年の野尻は、以前にも増してこの”モータースポーツの魅力を広く伝えよう”という姿勢が特に強まっているドライバーのひとりであるように見える。何がそうさせたのか? 野尻は次のように説明する。

「根本にあるのは、チャンピオンを獲っても、何もなかったということです」

 そう野尻は言う。

「もちろん、色々な方と交流できたり、人脈は広がりました。でもひとりの選手としては、もっともっと注目される存在じゃなきゃいけない……チャンピオンになったら、もっと注目される未来じゃないと、この先の選手たちも苦しい思いをするんじゃないかなということを思ったんです」

「今のままでいいわけがないと思ったのが、ひとつのきっかけでした」

 それを実現するためには、レースを観たことがない人に、もっと近くで触れられるきっかけを作っていかなければいけないと、野尻は考えている。

「見せるということが大事だと思うんです。それを考えると、サーキットに足を運んでもらうのって、すごくハードルの高いことだと思います。その手前で知ってもらうことが、すごく大事なのではないかと思います」

「今回公道でレース(フォーミュラE東京ePrix)をやりましたけど、公道でのデモランでもなんでも、もっと近くで知ってもらう企画ができるかもしれないので、そういうのをどんどんやりたいですね。モータースポーツはどんどん外に出ていかなきゃいけないし、そういう機会をたくさんの人に協力していただいて作ってもらえると、ドライバーたちはすごく幸せだなと思います」

 野尻はモータースポーツが大好きなのだという。その想いが、彼を後押ししているのだ。

「モータースポーツって、面白いですよ。やってても面白いですし、観ている人にも面白いと言ってもらえることもある。でもなんでこんな状況なんだろうっていうのが、モータースポーツ好きのひとりとしては思うところです。こういうことを言うと、偉そうに……って言われてしまうかもしれませんが」

「でもね、好きなんですよ、レースが。そこが一番です。僕は選手なんで、一番になって帰ってきた時に、大の大人が声を上げてピットの中ではしゃぐなんて……そんな瞬間があるのが魅力のひとつだと思います」

 

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