岩佐歩夢、オートポリス戦初日を完全制圧。全セッション最速でポールポジション獲得「『これはいける!』という手応えを、結果に繋げられて嬉しい」
岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)がスーパーフォーミュラのオートポリス戦でポールポジションを獲得。好パフォーマンスを本人も喜んだ。
Ayumu Iwasa, TEAM MUGEN AUTOBACS
写真:: Masahide Kamio
オートポリスで開催されているスーパーフォーミュラ第3戦でポールポジションを獲得したのは、TEAM MUGEN AUTOBACSの岩佐歩夢だった。岩佐はマシンのパフォーマンスをしっかりと引き出すことができたと喜んだ。
岩佐にとってスーパーフォーミュラのオートポリス戦の土曜日は、まさに完璧な1日となったと言えよう。フリー走行をトップタイムで終えると、予選Q1のB組、予選Q2といずれもトップタイムをマークし、5台しか進むことのできないQ3に挑んだ。
スーパーフォーミュラでQ3が行なわれるのは5年ぶり。岩佐にとっては初のQ3である。しかしそんなことはお構いなくという感じで、ここでも最速タイムをマーク。2番手太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)に0.273秒の差をつけ、ポールポジションを奪って見せた。岩佐はこれで、もてぎでの開幕戦に続き、今季2度目のポールポジション獲得である。
「素直に嬉しいです。もちろん結果としてポールポジションを獲れたのは嬉しいですが、その中でも最も嬉しかったのは、朝の走り出しから良いフィーリングがあって、それをさらに研ぎ澄ましていくことができたことです。そのパフォーマンスを引き出してくれたエンジニア、メカニック、チームのみなさんには、本当に感謝したいです」
岩佐は予選後の会見でそう語った。
「乗っていて、『これはいけるな!』というフィーリングを感じるだけのパフォーマンスがマシンにありました。最終的にQ3では自分自身も良いラップを刻んで、そのパフォーマンスを結果に繋げることができました。そこに喜びを混じていますね」
岩佐曰く、フリー走行の時間をしっかりと活かせたことが、この好結果に繋がったという。
「Q3はもちろん良かったんですが、細かく言うとQ2では自分が少しミスしてしまい、タイムを落としてしまっていたんです。それでも結果的に首位で通過することができました。逆を言えば、自分がしっかりと仕事をすればポールポジションを獲得できると改めて確認できたので、それが大事なことでした」
「朝のフリー走行が、すごく大事だったと思うんです。自分の中で色々とトライして、常に良い方向に進んでいくことができて、予選でしっかりとそれを合わせ込むことができました。その流れは、本当に良かったと思います」
また岩佐は、Q3まで戦えるフォーマットはF1と同じであるため、自分としても良い経験になったという。
「Q3というのは初めてだったので、少しチャレンジだなとは思っていました」
「各セッションの間も10分程度で、クルマに乗り込んだままの状態でQ3まで戦うというところは、それこそ今のF1と似たようなフォーマットなので、自分としても良い経験になったと思います。その中でもしっかりと結果を出せたのは良かったです」
「明日は天候が不安定な状況になるのは確実なので、これからしっかりと切り替えて、色々なケースを想定して入念に準備をして、明日に挑みたいと思います」
なお今季開幕ラウンドのもてぎで岩佐は、土曜日の1戦目は予選ポールポジションから決勝2位(雨で早期終了のためハーフポイント)とまずまずの結果だった。しかし日曜日の第2戦は、予選こそ3番手だったが、決勝は後退して8位と大きく順位を落とした。レース後に岩佐は「曲がらない上に、曲がらない時の挙動がおかしかった」と説明した。
この問題に対する対処は完了しているのかと尋ねると、岩佐はこう説明した。
「あの後チームがすぐに色々と分析・調査をしてくれた結果、やはり少し異常がありました。すぐに走れなくなるとかそういう問題ではなく、本当にちょっとしたことでしたが、それが僕らのパフォーマンスにすごく影響してしまいました」
「それがどういうものなのかは言えませんが、基本的にはチームがその問題をしっかりと直してくれて、ここに挑む前からクルマは全く問題のない状態です。全く不安なく、今週末に挑むことができました」
なお今回復活した予選Q3には横浜タイヤがスポンサーについており、ポールシッターには賞金100万円が贈られることになっている。その使い道について岩佐は、「チームのみんなでシェアしてください」と語った。
「予選まではそんなことは考えていませんでした。もちろん賞金が出ることは知っていましたが、田中(洋克)監督から『チームにありがとう』と言われたので……チームにということであれば、みなさんでシェアしていただければと思っています」
太っ腹なところを見せた岩佐であった。
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