トヨタ、WECハイパーカー新時代初のポールは逃すも決勝に自信アリ。小林可夢偉「準備はしっかり整っている」
WEC開幕戦セブリング1000マイルの予選で、トヨタの2台はポールポジションを逃したものの、決勝に向けた準備は順調だと自信を持っているようだ。
写真:: Toyota Racing
FIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦セブリング1000マイルの予選で、トヨタの2台はポールポジションを逃したが、チーム代表兼7号車のドライバーである小林可夢偉は、決勝に向けた準備は整っていると語った。
フェラーリやヴァンウォール、ポルシェ、キャデラックがハイパーカークラスに参戦し、新時代を迎えているWEC。それを迎え撃つ王者トヨタは、公式テスト”プロローグ”から速さを見せ、いざ迎えた開幕戦のフリー走行でもトップを譲らず。特にFP2とFP3はワンツーで終えている。
FP3ではアクシデントで7号車がダメージを負ったシーンもあったが、メカニックが迅速にマシンを修復し、予選に臨んだ。
そして迎えた予選では、今季からタイヤウォーマーが使えなくなった影響で各車入念にタイヤを温めてアタックへ。ここで速さを見せたのが、フェラーリのLMH車両『499P』だった。
50号車を駆るアントニオ・フォッコが、1分45秒067をマーク。これに対し、トヨタは8号車のアタックを担当したブレンドン・ハートレーが1分45秒281で2番手、7号車の小林が1分45秒548の3番手という結果に終わった。
しかし、チームは車両セットアップや戦略の準備は順調に進められているようだ。事前にフェラーリが速そうだというコメントも残していた小林は、最も重要なのは決勝レースだと強調。チャンスはあると意気込んだ。
「ベストは尽くしましたが、フェラーリが僅かに速かったです。彼らは素晴らしい仕事をしたと思います」
そう小林は語った。
「プロローグや公式練習走行の時点で、彼らの速さ、また、予選でそのパフォーマンスを示してくることはわかっていました。彼らと良いバトルができて楽しかったです」
「我々はここ数日、決勝レースへ向け車両セットアップで懸命な努力を続けてきました。我々が戦っているのは耐久レースであり、最も重要なのは明日金曜日に行なわれる決勝レースです。準備はしっかり整っていると思いますし、スターティンググリッドも悪くないので間違いなくチャンスはあります。エキサイティングなレースになるでしょう」
ハートレーも、難しいコンディションの中でアタックをまとめられたことに満足感を示しつつ、レースを楽しみしていると話した。
「予選の前から期待に溢れていた。鼓動が高まり、ル・マンでのハイパーポール前のようだった。このコースはミスしやすい箇所が多くあり、また沈みかけた夕日で視界も遮られるなど難しい状況だったが、それでもベストを尽くしてアタックした」
そうハートレーは予選を振り返った。
「もう少しタイムを削れたコーナーもあったかも知れないが、良いアタックラップができたと思う。フェラーリは素晴らしいアタックで、彼らに祝福を贈りたい。最前列グリッドからのスタートが目標だったから、それがほぼ達成できたことに満足しているし、最高のレースになることを楽しみにしている」
ポールポジションは逃したものの、好位置のグリッドを手にすることができたトヨタ。日本時間18日午前1時にスタートする決勝で、現行WECでの40勝目、そしてチャンピオン防衛を目指す最初の一歩を踏み出す。
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