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スーパーフォーミュラ鈴鹿テスト2日目:存在感示す若手に対抗するベテラン勢。2日目総合首位は平川亮

鈴鹿サーキットで行なわれたスーパーフォーミュラの合同テスト。その2日目は平川亮が総合トップタイムとなり、午後のウエットコンディションの走行ではルーキーの阪口晴南が首位に立った。

平川亮(TEAM IMPUL)

平川亮(TEAM IMPUL)

Masahide Kamio

 全日本スーパーフォーミュラ選手権の鈴鹿合同テスト2日目は、carenex TEAM IMPULの平川亮が出した1分36秒355が午前の全体最速タイム。ウェットコンディションで行われた午後の走行ではルーキーのひとり、阪口晴南(INGING MOTORSPORT)の出した1分53秒202が最速となった。

 快晴に恵まれた前日とはうって変わり、テスト2日目の鈴鹿は朝から曇天。午後からの天候の崩れを考慮し、午前のフリー走行3回目を30分延長、かわりに午後の4回目が30分短縮して行われることとなった。

 テストでは各マシンのメニューが異なるため、最速タイムだけを比較してシーズン中の活躍を占うのはそもそも無理がある。とはいえ、午前9時から始まったセッションでも、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、阪口らの若手たちが初日に続きラップモニターの上位に顔を揃えたことで、シーズン中の彼らの活躍をも予感させられた。

 一方のベテラン勢も手をこまねいていたわけではない。「自身のやるべきことをやるだけ」と淡々と語る平川亮(carenex TEAM IMPUL)が、午前セッションの最後にこの日の全体最速となるタイムを一発マーク。伸び盛りの若手の速さは気になるところだが、「そこをモチベーションにしつつも過度に気にせず、自分たちはどういう状況にあるかをしっかり分析しながらやっていけば、おのずと勝てる」と落ち着いたものだった。

 その平川と昨季タイトルを争った現王者の山本尚貴は、チームを移籍したことで若手代表の大湯と組むことになったが「先輩を倒して速さをみせて、自分の価値を高めていくことが若手にとっては大事。自分もそうやってきたし、目標とする存在がいたからこそ頑張れた部分もある」とこちらも余裕綽綽。

「経験豊富な選手とそれに立ち向かう若手がガチンコで戦う姿がSFの魅力のひとつ」と、SFを代表する存在としてシリーズ全体の盛り上がりを期待している。

 ただ、今回のテストで山本は「狙っていたところがまったく出せず」に苦戦。タイムも1分37秒865が精いっぱいで「年が変わればみんなゼロからのスタート。この結果だけをみれば、王者として追いかけられるというよりは追いかけていく立場になった」と気持ちを引き締めていた。

 なおコロナ禍の影響でサッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)、WECのテストから帰国し自宅隔離中の小林可夢偉(KCMG)、中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM'S)らはテストに参加できていない。海外組で唯一参加したタチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)だが、この時期本来の鈴鹿の気温でのタイヤの扱いに戸惑い、マシンの不具合もあって周回も重ねられず。タイムも1分38秒427といまひとつで2年目のSFは厳しいスタートとなった。

 昼休憩をはさみ午後2時から始まったフリー走行4回目は、予報どおりかなりの雨のなかで始まったが、開始ほどなく関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)がS字コーナーの立ち上がりでクラッシュし、マシンにかなりのダメージを負った(ドライバー本人は無事)。その後も雨は続いたが、各チームは無理のない範囲でウェットセッティングの確認作業を続行。午後3時半、予定どおりの時刻にセッションはチェッカーとなり、2日間の鈴鹿合同テストは終了した。

 最後に、今回の鈴鹿テストで気になった存在として、体調不良で欠席した牧野任裕(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の代役として急遽チームに招聘された笹原右京について触れよう。

 牧野の現状や心情に複雑な思いを抱えながらも慣れないマシンに自身をアダプトさせ、チームから課されたテストメニューを着々とこなす適応力、安定した速さでマシンを走らせる笹原の技量は、レギュラー選手でないのが不思議なほど。「すぐに結果をださなければレース人生が終わってしまうような経験を何度も乗り越えてきたことが、今は強みになっている」と前を向く笹原の姿が、次の富士テストや開幕戦でみられるかどうか気になるところだ。

 

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