フェルスタッペン優勝でレッドブルが2013年以来のチームタイトル戴冠。角田裕毅は10位入賞掴む|F1アメリカGP
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がF1第19戦アメリカGPの決勝レースを制し、レッドブルが2022年のコンストラクターズチャンピオンに輝いた。角田裕毅(アルファタウリ)は10位入賞を果たした。
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を舞台にF1第19戦アメリカGPの決勝レースが行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝した。
今年で10年目を迎えたCOTAでのアメリカGP予選では、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)がポールポジションを獲得。チームメイトのシャルル・ルクレールが2番手につけたものの、パワーユニット(PU)交換のペナルティにより12番手まで降格となり、代わってフェルスタッペンが決勝グリッドのフロントロウに並んだ。
前戦日本GPではフェルスタッペンがドライバーズタイトル2連覇を達成したが、ここアメリカGPでレッドブルが優勝すればコンストラクターズタイトルが決まるという状況となっていた。
週末を通してアメリカGPは晴天に恵まれ、決勝レーススタート直前の気温は29度、路面温度は38度。ただ突風が時折吹くという難しいコンディション中、スタートシグナルがブラックアウト! 56周のレースが幕を開けた。
蹴り出しが良かったのはフェルスタッペン。ポールスタートのサインツJr.は2番手で1コーナーを周ったものの、後方ラッセルの接触を受けてスピン……マシンにダメージを負ったことによりピットへ戻り、2戦連続でのリタイアを余儀なくされた。
オープニングラップで2番手にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が上がり、3番手には5番手スタートのランス・ストロール(アストンマーチン)が浮上。その後方ではチームメイトのセバスチャン・ベッテルが10番手から6番手までポジションを上げた。ギヤボックス交換により19番手スタートとなっていた角田裕毅(アルファタウリ)は、1コーナーをうまく切る抜けるなどして14番手となった。
サインツJr.との接触により5秒のタイム加算ペナルティが科されたラッセルは5周目にストロールを攻略。ICE(内燃エンジン)交換により5グリッド降格の9番手からのスタートとなっていたペレスも続けてストロールを交わし、4番手までポジションを回復。ペナルティ分を挽回した。
ほとんどのマシンがスタートタイヤにミディアムタイヤを選択。タイヤに厳しいCOTAの特性や他車のアンダーカットを阻止するため、中団グループ以降のドライバーは9~10周目終わりに早くもピットイン。ミディアムタイヤからハードタイヤに交換するドライバーもいたが、新品ミディアムタイヤが残っているドライバーの多くは、2スティント続けてミディアムタイヤを履くことを選んだ。
上位勢では2番手のハミルトンから12周目終わりにピットイン。これを見たフェルスタッペンは翌周にピットへ戻った。その後ペレスやラッセルらもピットインしてハードタイヤに交換していった。
ルクレールは第1スティントを引っ張る戦略に出たことが功を奏し、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)のスピンアウトにより18周目に出動したセーフティカー(SC)を機にピットへ。フェルスタッペン、ハミルトン、ペレスの後ろ4番手でコースに戻った。その後ろにはラッセルやアストンマーチン勢が続き、角田は11番手を走った。
マシン回収が完了し、SCランも終了。レースは22周目からの再開となった。
フェルスタッペンを先頭に各車は順当なスタートを切ったようにも思われたが、7番手を走っていたストロールの左リヤタイヤにフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が乗り上げる形となり、ストロールのマシンはコントロールを失って大破しながらスピン状態に……アロンソはコース左側へ飛び、バリアに接触した。
激しいクラッシュとはなったものの、幸いアロンソのマシンが”フリップ”することもなく、両ドライバーとも無事。ただ、このクラッシュによりストロールはリタイア。アロンソはピットに戻ることができ、フロントウイングとタイヤを交換してレースに復帰……しかし大きくポジションを落とすこととなった。
上位陣に順位の変動は無かったが、このクラッシュによりガスリーが7番手、リスタートでランド・ノリス(マクラーレン)を交わしていた角田が8番手に上がった。
レースは26周目から再開。首位フェルスタッペンと2番手ハミルトンが2秒差で走る中、ペレスはそれについて行けず、ルクレールに交わされ、後方からラッセルにも迫られた。ペレスも序盤の接触でフロントウイングにダメージを負っていたのだ。
その後ろで、ミディアムタイヤの角田はハードタイヤのガスリーのペースに付き合わされる形になり、なかなか進路を譲ってもらうことができなかった。しかもガスリーには、SC再開時に前車と10車身以上ギャップを空けたとして5秒のタイム加算ペナルティが科されることに。
結局ガスリーは早々にピットイン。角田はこれでガスリーの前に出ることになったが、無駄にタイムを失った上、2回目のピットストップ後にはノリスらの追撃を受け続けることとなった。
先頭集団も中団に続いてピットストップへ。35周目にピットへ飛び込んだハミルトンに対応し、レッドブルはフェルスタッペンをピットへ呼び込むも、左フロントタイヤの交換に手間取る。ピットストップタイムは11秒にまで延び、フェルスタッペンはハミルトンに加えてルクレールの後ろにまでポジションを落とすこととなった。
怒り心頭フェルスタッペンはファステストラップを記録しながら失ったタイムを挽回しにかかり、ルクレールを39周目に攻略。4.5秒前方の実質的な首位ハミルトンを追った。
ハードタイヤを履くハミルトンはペースを上げ、ミディアムタイヤで迫るフェルスタッペンを突き放そうとする。しかしジリジリとタイム差は縮まっていき、レース49周目にはフェルスタッペンがDRS圏内に入った。
翌周、フェルスタッペンはバックストレートエンドのターン12でインに飛び込み、ハミルトンの前へ。互いにトラックリミット違反によるペナルティ”一歩手前”となる黒白旗が掲示される中、首位フェルスタッペンに対してハミルトンも粘りの走りを見せた。
しかしフェルスタッペンがそのままチェッカーフラッグまでマシンを運び、年間最多勝記録に並ぶ今季13勝目をマーク。アメリカGPの週末にレッドブルの共同創設者ディートリッヒ・マテシッツを喪ったレッドブル・レーシングとしても、2013年以来となるコンストラクターズタイトルを8連勝で掴み取った。
現行のPUレギュレーションが2014年に導入されて以降、コンストラクターズチャンピオンはメルセデスの独占状態が続いていたが、レギュレーション導入9年目にして初めてレッドブルがメルセデスに土をつけた。
2位表彰台にはハミルトン。今季初優勝にこそ届かなかったが、力強い走りを見せた。3位にルクレール、4位にはペレスが続き、ラッセルは最終盤にソフトタイヤを投入してファステストラップを記録しつつ、5位でチェッカーを受けた。
”ベスト・オブ・ザ・レスト”の6位にはノリス。7位には手負いのマシンで挽回したアロンソが入った。
ベッテルは最終ラップでケビン・マグヌッセン(ハース)を抜き去り8位。F1引退まで指折り数える状況下でも光る走りを見せ、日本GPに続いてドライバー・オブ・ザ・デイにも輝いた。
10位には角田。スペインGP以来の入賞となったものの、レース前半はペースが良かっただけに、チームがガスリーに進路を譲るよう指示するなどしていれば、より多くのポイントを稼げていた可能性もあっただろう。
なおガスリーは5秒のタイム加算ペナルティを2度目のピットストップ時に正しくを消化しなかったとして、レース後に10秒のタイム加算ペナルティが科されることとなった。
2022年シーズンのタイトル争いは終了したものの、今季はまだ3戦を残している。次戦はペレスの母国GPとなるメキシコシティGPだ。
| 順位 | ドライバー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 | ポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | |
56 | 1:42'11.687 | 181.068 | 25 | ||
| 2 | |
56 | 1:42'16.710 | 5.023 | 5.023 | 180.920 | 18 |
| 3 | |
56 | 1:42'19.188 | 7.501 | 2.478 | 180.847 | 15 |
| 4 | |
56 | 1:42'19.980 | 8.293 | 0.792 | 180.824 | 12 |
| 5 | |
56 | 1:42'56.502 | 44.815 | 36.522 | 179.755 | 11 |
| 6 | |
56 | 1:43'05.472 | 53.785 | 8.970 | 179.494 | 8 |
| 7 | |
56 | 1:43'06.765 | 55.078 | 1.293 | 179.456 | 6 |
| 8 | |
56 | 1:43'17.041 | 1'05.354 | 10.276 | 179.159 | 4 |
| 9 | |
56 | 1:43'17.521 | 1'05.834 | 0.480 | 179.145 | 2 |
| 10 | |
56 | 1:43'22.606 | 1'10.919 | 5.085 | 178.998 | 1 |
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