坪井翔のF1テストに、国内2冠「ご褒美走行」の要素は一切ナシ。トヨタが求めるのはチャンスを掴みにいく“覚悟”
TGRの加地雅哉氏は、F1テストに初参加する坪井翔について、国内カテゴリーでチャンピオンを獲得したことによる「ご褒美テスト」の要素は一切ないと語った。
写真:: Masahide Kamio
スーパーフォーミュラとスーパーGT(GT500)のチャンピオンである坪井翔は、8月に富士スピードウェイで行なわれるハースF1の旧車テストに参加する。その坪井に期待することについて、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の加地雅哉グローバルモータースポーツディレクターに話を聞いた。
昨年、スーパーフォーミュラで初のタイトルを獲得し、GT500では3度目の王座に輝いた坪井は、今や日本を代表するドライバーのひとりとなっており、年齢も30歳と最も脂がのった時期にある。
トヨタのドライバーとしてキャリアを積んできた坪井は、これまでF1はおろか海外カテゴリーともほぼ無縁であったが、昨年トヨタがハースと提携し、国内トップフォーミュラでチャンピオンになったことで、F1への思いを公言するようになった。
そんな中で今回実現が決まった坪井のF1初テスト。加地氏は、このテスト機会は坪井の国内タイトル獲得に対する“ご褒美”の要素は一切ないと断言する。坪井がF1へのチャンスを掴むべく努力すると見込んだ上で、起用を決めたようだ。
「“ご褒美”という概念は一切ありません」
「彼と面談をした時、少し言葉は悪いですが『記念受験的にやるんだったら乗せない』と言いました。僕らはご褒美でテストをするという暇もお金もありませんから」
「彼が将来のチャンスを掴むために本気で努力をする覚悟があれば、それ(テスト)は価値があるだろうと思いますし、そこでパフォーマンスを発揮できる能力があるということが分かれば、次のチャンスが広がっていくと思います」
「彼は今、日本で一番乗れているドライバーだと思います。年齢的にも、(海外での)経験値的にも、条件はそんなに良くはありませんが、それを克服するくらいの努力をするのであれば、チャレンジしようということになりました」
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