フォーミュラE、マニュファクチャラーズ選手権を新設。早速今シーズンから試験的に実施
フォーミュラEは、今シーズンからマニュファクチャラーズ選手権を新設することを発表した。
今年で創設10シーズン目を迎えているフォーミュラEは、マニュファクチャラーズ選手権を新設。早速今季から運用されることとなった。
マニュファクチャラーズ選手権は、各メーカーから各レースで良い結果を残した2台を選出。ドライバーズ選手権とチーム選手権で使用されているのと同じポイントシステムを使って争われる。
現在フォーミュラEにはジャガー、マヒンドラ・レーシング、日産、ポルシェ、ステランティス(DS)、エレクトリック・レーシング・テクノロジーズの6メーカーが参戦している。
ポルシェがアンドレッティを、ジャガーがエンヴィジョン・レーシングを、日産がマクラーレンを、マヒンドラがアプト・クプラをそれぞれカスタマーチームとしている。
今週末の第4戦サンパウロePrixを前に、motorsport.comなど一部メディアの取材に応じたアルベルト・ロンゴ(フォーミュラE共同創設者)は、シリーズをメーカーにとってより魅力的なものにするため、このコンセプトが綿密に検討されてきたものであると語った。
「我々は様々なメーカーを魅了し続ける必要があるため、選手権内に異なる選手権を設けることを認めるようFIAと話し合ってきた」
「今シーズン中にソフト・ローンチを行ない、シーズン11以降はFIAの世界選手権とするのがベストだと判断した」
「基本的に我々がやりたいのは、今からシーズン終了までのちょっとしたテストなんだ」
Sebastien Buemi, Envision Racing, Jaguar I-TYPE 6, Pascal Wehrlein, Porsche, Porsche 99X Electric Gen3
Photo by: Dom Romney / Motorsport Images
今季のマニュファクチャラーズ選手権は、メキシコシティでの開幕戦まで遡って計算されることとなり、現時点ではジャガーがランキング首位に立っているということになる。
この選手権を制したメーカーには、シーズン終了後のフォーミュラEの表彰でユニークなトロフィーが授与される。またチャンピオンメーカーにはバッジが贈られ、翌シーズンのヘルメット、マシン、チームウェアにそれが使用されるという。
フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOは、このマニュファクチャラーズ選手権をシーズン中に導入した理由について、次のように語った。
「我々フォーミュラEの美点は、非常に柔軟で機敏であることだ。我々はモータースポーツにおいて、まだ10代のガキ大将なんだ」
「来季まで待って大々的に発表することもできただろうが、一方でまだ13レースも残っているのだから、完璧でなくても改善すればいいじゃないかとも考えた」
「開幕まで遡らなければいけないが、なぜ待つ必要がある? 新しいモノを創造して、もう少し興奮を生み出そうじゃないか」
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