来季のフォーミュラEサウジアラビア戦、シリーズ初のナイトレース開催が決定
フォーミュラEは、来シーズンのサウジアラビアでのレース、ディルイーヤePrixを、FE史上初めてナイトレースとして行なうことを決めた。照明用の電力は、再生可能エネルギーによって賄うという。


14ラウンドで行なわれる予定の、フォーミュラEの2020-2021年シーズン。その第3戦と第4戦は、サウジアラビアのディルイーヤで開催される予定だ。そしていずれのレースも、ナイトレースとして行なわれることが分かった。
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伝えられるところによれば、従来と比較して半分のエネルギーを消費するLEDがコースを照らすために使用されるという。そして他の照明も、”持続可能な素材から作られた、高性能の低炭素バイオ燃料”によって生み出された電力により点灯することになるようだ。
次のディルイーヤePrixは、同地で行なわれる3回目のレースということになる。これまでは現地時間15時(日本時間21時)に決勝レースがスタートしていたが、今回のレースのスタート時刻は20時(日本時間26時)と、5時間遅れることになった。
フォーミュラEの共同創設者であり、チーフチャンピオンシップオフィサーでもあるアルベルト・ロンゴは、次のようにコメントを発表している。
「サウジアラビアと提携して、フォーミュラEで初のナイトレースを開催できることを、とても誇りに思う。レースは壮観だろうし、これまでに見たことのない戦いが繰り広げられることになるはずだ」
「最初に考えたことは、このスポーツのビジョンを持続可能な方法で実現することだった。レースを革新すると同時に、持続可能な形で実現することを維持できるということについて、確信している必要があるんだ」
サウジアラビアのスポーツ大臣である、アブドゥル・アジズ・ビン・トゥルキ・アル=ファイサル王子も、次のようにコメントを寄せた。
「2018年、歴史的な街ディルイーヤでは、この地域で初の、完全な電気自動車での市街地レースを開催することで、新たな歴史を築いた」
「そのデビューイベントは、我々のスポーツの旅において、非常に多くの喜びとエネルギーをもたらした。それ以来、我々の国の人々に刺激を与え、サウジアラビアにおける大規模な変革にスポットライトを当てるのに役立った、様々なスポーツイベントの最初のひとつとなったのだ」
「2019年、ディルイーヤでは週末にダブルヘッダーでレースを開催した。そして今、再びスポーツの歴史を作ることになった」
「このような歴史的な場所は最新の持続可能な技術を紹介するのにふさわしい。我々は、輝かしい光の下で展開される劇的なレースと素晴らしいシーンを楽しみにしている」
なおサウジアラビアでは来年、初めてF1も開催する予定になっている。このレースの舞台も、ジェッダという都市の市街地だ。
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